最近話題のauのCMといえば、浦島太郎や金太郎、桃太郎が登場する「みんながみんな英雄」シリーズ。携帯会社のシリーズ化CMといえばソフトバンクのお父さん犬が有名ですが、それに匹敵するほど人気を得ているようです。
改めてauの「みんながみんな英雄」シリーズのCMを見てみるとともに、シリーズ化成功の理由を探ってみようと思います。
CMを公開順に見てみたら、驚くべき発見があった
「みんながみんな英雄」シリーズは、現在30話近く公開されています。ひとつのテーマでここまでつづくのは、異様なこと。反響がなければここまで継続することはないでしょう。
では、どうしてこんなに人気が出たのでしょうか。
それには驚くべき理由が隠されていました。公開された順に動画を見ていきましょう。
1、キャラクター紹介シリーズ
シリーズCMの初期は、金太郎・浦島太郎・桃太郎それぞれのキャラクター紹介からはじまっています。これから始まる「物語」の登場人物が明らかになり、同時に性格も伝えるような内容になっています。
「あたらしい英雄・金太郎」篇
「あたらしい英雄・浦島太郎」篇
「あたらしい英雄・桃太郎」篇
2、登場人物の虜になる!昔話のパロディでユニークさをアピール
桃太郎は桃から生まれる登場シーン、浦島太郎は玉手箱を開けてしまう結末など、原作の大事なシーンをユニークに描いています。誰もが知ってる昔話なのでパロディであることも率直に伝わりますし、セリフも大変ユニークですね。どんどん登場人物の虜になっていきます。
「桃太郎の出生」篇
浦島太郎「「玉手箱」篇
3、「恋愛」要素も忘れない!
10話あたりからは、桃太郎とかぐや姫の恋模様を描く恋愛シリーズを展開。今までは昔話の原作に忠実でしたが、桃太郎とかぐや姫が結婚をするなど、設定にオリジナリティを盛り込んでいます。視聴者たちはこのあたりから「恋の行方」も気になりはじめたのではないでしょうか。
「桃太郎とかぐや姫」篇
「二人のなれそめ」篇
4、仲間たちの友情を描いた「感動」も
ひとりで鬼退治を試みた金太郎とそれを助ける仲間の友情を描いた感動篇も話題になりましたね。キャラクター紹介から恋愛模様までシリーズ化もだいぶ進み、キャラクターたちに愛着がわいてきたからこそ彼らたちの友情に感動します。もうすっかりみんなの虜!
「秋のトビラ・もうひとつの鬼退治」篇
auのCMには、物語の大事な要素がたっぷりつまっていた
auのCM「みんながみんな英雄」シリーズは、物語を進める上で最も重要な「キャラクター紹介」、今後も見たいと思わせる「ユニークさ」、そしてどこまでも行方が気になる「恋愛要素」、感動の「友情物語」などストーリーにおいて大切な要素が全てつまっているといっても過言ではない構成になっています。
キャラクターに愛着をわかせながら、恋愛・友情などきっちり物語を展開していく。話題の俳優を起用するだけでなく、展開がしっかりしているauのCMはとても参考になりそうですね。
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