犬をCMやプロモーションに起用するのは、今となっては当たり前。何度かご紹介
しているように、「3Bの法則」といって、美人(Beauty)/赤ちゃん(Baby)/
動物(Beast)を使うと目を引きやすく、好感を持たれやすいと言われています。
ところが昨今、動物(特に犬)を起用しすぎるあまり、飽きられはじめているのも
事実…。今後そのようなプロモーションをするときは、一工夫する必要がありそう
です。
今回は、海外で行われた犬を用いたユニークなプロモーションをご紹介します。
コロンビア:アパレルブランド「Hush Puppies」
バセットハウンドのロゴが目印のアパレルブランド「Hush Puppies」が行ったプ
ロモーション。コロンビアの某広場にて、“GPS Hush Puppies”と書かれた看板に
一頭のバセットハウンドが繋がれていました。人々がリードを手に取ると、犬はあ
る場所を目指して歩き始めます。
半信半疑で導かれるまま進んで行くと、辿り着いたのはHush Puppiesの実店舗だっ
たのです。犬に連れられて来店した方は割引をしてもらえたんだとか。犬自らが営業
担当になった、ユニークなプロモーションですね。
ロシア:携帯電話会社「mflve」
ロシアの携帯電話会社「mflve」が制作したプロモーション動画。犬が喋ったり芸を
披露するパターンは見飽きつつある昨今。
そこで同社が用いたのは、ストップモーション技術です。犬が自分で掘った穴に落ち
てしまったり、水の中を泳いだり、突然凍ってしまったり…
CGとは一味違った独特の動きが可愛さを一層引き立てています。
イギリス:アニマルシェルター「Battersea Dogs & Cat Home」
捨てられた犬や猫を保護するイギリスの団体「Battersea Dogs & Cat Home」が
行ったプロモーション。身寄りのない犬たちがいること、その子たちは飼い主を必
要としていることを訴えかけました。
街中にあるスクリーンの前を通りがかると、突然画面の中の犬が動きだし、吠えた
り見つめたりして感情を訴えてきます。思わず立ち止まる人々。すると
「Batterseaには、あなたを探している犬がいます」
というメッセージが映し出されます。
ボランティアで配布されたチラシにチップが埋め込まれており、チラシを手にした人
がスクリーンに近づくと反応する仕組みになっているそうです。
心に響くプロモーションですね。
メキシコ:ペットショップ「+KOTA」
メキシコの最大手ペットショップ「+KOTA」によるプロモーション。目的は、飼い
主に捨てられてしまった犬の存在を知らしめ、里親を募集すること。リードをつけて
街中を歩き回る犬たちですが、リードの先を見てみると、飼い主は不在。
まるで透明人間が散歩をしているかのよう。
不思議に思った人々が犬に近づき首輪に目をやると
「ワタシを飼ってください。全ての犬は、飼い主を必要としているのです。」
と書かれたプレートが吊るされていました。このプロモーションに多くの人々が心を
打たれ、2ヵ月間で221匹の犬が新たな飼い主に出会えたそうです。
※Vimeo内でのみ視聴可能です。
ただ犬を起用するだけでなく、人々の心に訴えかけるアイデアを追求したプロモーションをご覧頂きました。ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
■ 関連記事
●ヒットの秘訣は身近にあり!
犬と一緒に料理をする「Cooking with Dog」の人気がすごい
●犬って、想像以上に小さい!小型カメラ「GoPro」をペットに装着して、
いつもと違う景色を撮影しよう
●「動画」は無料でプロの技術を学べるアイテムだ!
愛犬との仲も一層深まる、上手なトリミング方法