海外で大注目のオンラインプロデューサー「Fine Brothers(ファイン ブラザーズ)」を
ご存知でしょうか。彼らが立ち上げているYouTubeの公式チャンネル『TheFineBros』
は登録者数1000万人を越え、最高再生回数は3300万を記録しています。正におばけ
チャンネルなのです。
ここでは、ミュージックビデオやアニメなど世界中の話題作を子供やお年寄りに見せ、
その反応を伺っています。日本の作品も多数取り上げられているのですが、それを初め
て見た子供やお年寄りの反応を見てみたところ、ヒット作には共通点があることに気が
つきました。
いったい、何なのでしょうか・・・。
きゃりーぱみゅぱみゅ「PON PON PON」MV 子供の反応
《子供の反応》
・ピンクの顔!不気味!
・ただただ気味悪いだけだね。
・一体おれは何を見ているんだ。
「初音ミク」を見た子供の反応
《子供の反応》
・本当に本当に混乱しちゃう
・これはイカれてる!
・僕の頭を壊しちゃうよ
「初音ミク」を見た老人の反応
《老人の反応》
・お行儀の悪い衣装ね。
・気味の悪いものね・・・初めて見る。
・すごい盛り上がり・・・で、一体これなんなの!?
「進撃の巨人」を見た子供の反応
《子供の反応》
・なんてこった・・・頭を掴まれた!
・むごいね。
・このアニメは本当に強烈だね、予告だけなのに。
動画を見た感想は「気持ち悪い」「奇妙」など
ネガティブな感情だった
これらの動画を見た人たちは、眉間にシワを寄せ「奇妙」「困惑する」など、ネガティブ
な発言をする人たちがほとんどでした。それでも最後まで目をそらさず、最終的には
「好きになった」「続きも見たい」など病み付きになった人も多いようです。
奇妙なものが流行るのは心理学的に証明されていた
心理臨床家の米倉一哉氏によれば、現代人が奇妙なものを好むのには理由があると語って
います。(以下、『日経ビジネス』より引用)
『人間は、どんな事でも「自ら体験して、感じたい、味わいたい」と潜在的に願う生き物です。これを“身体性”と呼びますが、生々しい実体験がなければ、そうした感情を満足させることができません。(略)「体験したくてもできなかったグロテスクな世界」が漫画に描かれてあれば、そこに興味を引かれるのは、ある意味当然であり、健全な心理なんです』
(出典:日経ビジネスhttp://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20141210/274992/?rt=nocnt)
その他にも、恐怖と快感の脳内分泌は同じであるため、奇妙なものを見ると快感を覚える
という説もあります。
以前紹介したドッキリプロモーションなどもそうですが、驚きや恐怖は印象にも残りやすいと言われています。これらの心理作用を使って、プロモーションや映像制作に役立ててみるのもありかも?