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2015.4.6

8K動画をサポートする次世代コーデック「H.265/HEVC」の驚きの画質!各社の対応も進行中

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従来まで、あるいは現在でも高画質といえば「H.264/MPEG-4 AVC」が有名ですが、その後継コーデックとして開発され、ITU(国際電気通信連合)に2013年1月28日付けで正式に承認された「H.265/HEVC」も徐々に台頭しつつあります。動画は基本的にファイルサイズが膨大になりがちですが、圧縮することでそのサイズをコンパクト化できます。

 

コーデックとはその際に用いる圧縮技術のことを指しますが、現在人気のH.264を利用すれば、高画質のままで尚且つ、ファイルサイズもよりコンパクトにできます。次世代コーデックと言われる最新のH.265では、圧縮率はなんとそのH.264のさらに2倍。8K(8192×4320及び7680×4320)という超高画質の動画にも対応し話題になっています。

ドコモ、新動画圧縮方式HEVC(H.265)の実演デモを公開

こちらはH.265の開発を先導してきたNTTドコモによる実演デモの動画です。H.264と比較するシーンでは、確かに明らかに画質に差があります。ちなみにNTTドコモは、2015年にはH.265に対応したプロ仕様の圧縮装置も開発しています。

NHK、世界初のHEVCリアルタイムエンコーダー(8K/60Hz)を開発

NHKは三菱電機と共同でH.265対応の圧縮装置を開発したようですね。この動画でもまた、大手企業が続々と現在進行形で対応を進めている状況の一端が伺えます。

シャープが8Kスーパーハイビジョンテレビを公開

シャープは8Kスーパーハイビジョンに対応した超高画質テレビを公開。こうした動画が続々と投稿され、海外でも話題になっているようです。

次世代コーデックH.265による「8K」動画の画質

2015年6月7日にアメリカの映像制作会社が投稿した動画により、YouTubeもコーデックH.265による8Kに対応していることが明らかに。それ以来YouTubeでは8K動画が続々と投稿され、現在では8K画質の様々な動画を見ることができます。ちなみにプレーヤー右下の「設定」から8K画質に変更が可能です。

Ghost Towns in 8K 超高画質動画

色合い鮮やかで、雑草の一本一本までハッキリ視認できます。

PATAGONIA 8K 超高画質動画

こちらは8Kスーパーハイビジョン画質による大自然の映像。水面に映る空の風景まで鮮明で、夕焼けや星空の光景は胸に迫るほどの美しさです。

超高画質・高圧縮率ゆえのデメリットも

動画ファイルをH.265で圧縮する場合、一般で使用されているPC等のスペックのほうがまだ追いついておらず、環境によってはエンコードにかかる時間が膨大、再生時に多大な負荷がかかるなどのデメリットもあります。一般に広く普及するのはもう少し先かもしれません。しかしより高画質の動画を望む人々がいる限り、H.264と同様にいずれは必ず一般化していくものと予想できます。