近頃、アニメーションタイプのCMが人気のようですね。2年ほど前から盛んになっているらしく、続々と新作が登場しています。
そのクオリティも上がるばかり。海外でも評価の高い、日本のアニメーションCM&Web動画をご紹介しましょう。
マルコメ「料亭の味 液みそ 上京篇」
もはやアニメーションCMの王様といわれるくらい毎回感動的な作品をつくるマルコメ。いろんなバージョンがありますが、定番ともいえるお母さんと息子のハートウォーミングな1コマをどうぞ。
友達に会いに上京した母が、東京で家庭を築いた息子宅に泊まることに。朝起きてキッチンをのぞくと、なんと息子が・・・?「お父ちゃん!」と心で語りかける母の声と、美しいアニメーションに癒されます。やっぱり朝は味噌汁とご飯がいいなあと自然に思ってしまう、食卓の温かさが伝わってくる名CM。
マクドナルド「未来のワタシ篇」
「パラッパッパッパ~」というあのフレーズでお馴染みのマックCMも、アニメ調にすると新鮮?マックで働く姿に励まされる動画をどうぞ。
アルバイトの広告を眺めていたら誘われて・・・。手際よい先輩に見守られながら成長する、ある女子の姿がシンプルに描かれているCMですが、アニメーションならではの匿名性がかえって想像力をかきたてられる内容。日常の風景をアニメにしてみたら、輝くワタシを再発見できるかも。
方言バージョンも公開中
同アニメCMの四国・京都・東北・中国、各地の方言バージョンなども公開中なんです。中でも人気が高いのは「東北篇」だとか。成長したバイト女子が語りかける最後のフレーズ、標準語よりグッと来ます。東北弁女子はのほほんとしててカワイイから人気なのでしょうか!?
JA熊本「にこやか食堂」
くまもと農畜産物をPRするWeb限定動画。こんなときだからこそ、現地の生産物をアピールする媒体と、応援したいみんなの気持ちが呼応していくといいですよね。がんばれ熊本!!
CMの舞台である「にこやか食堂」のネーミングが歌になったコーラスをバックに、次々と美味しそうな熊本の素材が紹介されていきます。アニメーションならではの構成とキャスティング。こちらはJA初のアニメCMということで、ミュージカル風の優雅な内容に感心させられるわ、お肉は美味しそうだわ、と驚きのクオリティ。地震後の公開は延期も検討されたそうなのですが、ピュアな想いが復興にも一役買ってくれそうですね。
ドラッグストア・ザグザグ
アニメCMが流行る前から、ずっとそのスタイルを保ちつづけているZAGZAG(ザグザグ)。ある意味アニメCMの先駆者?最新作をご覧いただきましょう。
ポイントカードはちゃんと持ってきたけど・・・。ありがちな忘れ物エピソードと早口の宣伝文句が、ノーマルなんだけど印象に残ってしまう不思議なCMです。
アニメCMが増えてるのは、タレントを起用しなくても注目されるから!?
スマホやタブレットの普及にともない、情報提供のスタイルも多様で複雑になった今、「いかに注目されるか」が鍵なようです。とはいえ、有名なタレントを起用できるのは資金がある大手企業のみ。そこで「広告費をおさえながらも注目される」のに最適だったのが、アニメーションを使うという方法。
「世界に誇るアニメ大国であり、特に若者の生活の中にアニメが溶け込んでいることを考えれば、遅すぎた時代の流れとも言えるのだ。1、2年先には、CMから日本を代表するアニメーターが出現し、世界で活躍する時代が来てもおかしくはないだろう。」
(引用:All About Guide記事「アニメCMが増加し続ける広告業界のウラ事情」)
という考察もあるぐらい可能性を感じるアニメCM。日本のカルチャーには馴染みやすくて新しい広告スタイルなのかもしれませんね!