記憶に新しい九州での震災。震災後さらに豪雨に見舞われたこともあり、完全に復興するにはまだまだ時間が必要そうです。そんななか、九州の自治体が苦境を笑いに変えてPR動画を作成したり、直接被害に遭わなかった人たちも応援動画を作成したり、動画を使って想いを伝えています。日本国民の熱く、強く、また温かい動画の数々をお届けします。
観光客激減で大ピンチの大分県が公開した、自虐的で笑えるPR動画
日本を代表する温泉地「大分県別府温泉」の観光客が、熊本地震の影響で激減!ただ落ち込んでいるだけでは状況を打開できないと、別府市民がとった意外な行動とは…?別府観光誘客緊急協議会が制作した14本の観光復興CMから、3本を紹介します。
「お湯がもったいないから来て下さい」〜別府温泉の男達「湧出量」篇〜
温泉のお湯をかき回している男性が、別府温泉の豊かな湧出量をアピールしたかと思いきや「(温泉がたくさん湧いていても)お客さんが来なかったらただの垂れ流しじゃ!」と嘆いています。
ついに女将が体を張った!〜別府温泉の女将達「女将in別府温泉」篇〜
お客さんがいなくて暇なので、自ら温泉に入ってみたという女将達。「早い話がサービスショットよ」のおちゃめな台詞に、この苦しい状況に屈しない九州女性の強さを感じます。
別府の魅力を伝える留学生に上から目線!?〜別府温泉の男達「留学生」篇〜
熊本地震発生時、別府の人たちの自分よりも他人を優先する姿に感動したというこちらの留学生。彼が「あったかいのは温泉だけではないみたいですよ」と素敵なコメントをしているのに対し、ちょっと上から目線のナレーションとテロップが笑いを誘います。
ワンピースの声優たちが、熊本県民にメッセージ
日本に限らず世界でも人気のアニメ「ワンピース」。そのワンピースの有名声優陣が、被災地のために応援動画を配信しています。それぞれのキャラが言いそうな台詞まわしで、ストレートに心に届くメッセージに胸が熱くなります。この動画を見て勇気づけられた熊本県民は多いのではないでしょうか。
宮城県・女川町から温かなメッセージ「ガンバッペ熊本」
最後はこちら。東日本大震災で甚大な被害が出た女川町が作成し、町のホームページに公開した動画です。公開して1か月で5万回以上も再生され、大きな話題になりました。動画は、女川町の復興途中の工事現場に作られた「ガンバッペ熊本」の文字を空撮した映像と、テロップのメッセージで構成されています。シンプルながら、同じ被災地の女川町だからこそ送ることのできる温かいメッセージです。
動画制作のプロだけではなく、一般の方でも簡単に動画を作ることができる時代になりました。それこそスマホひとつで、どこででも、簡単に、動画でメッセージを発信できるようになりました。今回の熊本地震のように国内外で何かがあったとき、動画が発揮できる力はまだまだあるように感じます。
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