地元でひそかに人気だったり子供のとき慣れ親しんだローカルCMが誰しも記憶に残っているのでは?地方限定のCMは方言なども交えてバラエティ豊か。その地域だけで見られていたCMも今やネットで拡散される時代なんです。
そんなローカルCMの中でも人気の作品を中心にご紹介しましょう。自分の出身地があったり、その地方出身者と話題にしたりして盛り上がれるかも!?
静岡県:「コンコルド」〜静岡県で知らない人はいない“コンコルゲン夫婦”〜
赤いドレスの彼女を前に、さり気ないほめ言葉をかけるナイスミドル。いい感じで食事する2人の耳に、場違いなうめき声が?!うろたえる彼に謎の怪物が呟くのは・・・。ちなみに「コンコルド」はパチンコチェーンの店名。なかなかシュールなCMですね。
長野県:「八幡屋礒五郎」〜高価な商品だけど、テレビCMはちょっぴりダサ目!?〜
高級七味のCM動画。7人の侍、と題されたCMは七味の種類がキャラとしてそのまま登場!最後はやっぱり定番のアレにかけて美味しくいただく、という素朴なダサっぽさが愛おしいCMです。
福岡県:「かば田昆布漬辛子めんたい」〜福岡県民に口ずさんだら爆笑間違いなし!?〜
「愛しのクレめんたい」というタイトルは映画『荒野の決闘』で使われた「愛しのクレメンタイン」(”My Darling Clementine”)。クレメンタインと明太子と掛け合わせたアイディアと勇気、しかも明太子を歌をうたう唇に見立てた映像に脱帽!いちど見たら忘れられないインパクトあるCMです。福岡県出身者を接待(?)するなら覚えておきましょう。
高知県:「ユズカン」〜お金がかかってない感じがローカルっぽくて良い!〜
柚子の果汁飲料、ユズカンのCM。ジュースの缶を持った子どもたちの笑顔と、構成のシンプルさがたまりません。簡素ながらパッケージデザインを引用したフォントのバランスや「ゆ・ず・かん」と歌うリズムが絶妙で、実は計算されつくした名作CMなのかも?
熊本県:「餃子の王国」〜CGのクオリティが高すぎてローカルだけではもったいない〜
餃子をつくる王国をCGアニメーションで作った、ほのぼのした世界ながらスケールの大きいCM。映像のクオリティが素晴らしくてそのままTVか映画で使ってほしいぐらいですね。餃子がつくられるファンタジックなストーリーと、ちょっと力の抜けた歌とのギャップがまたイイ感じ。大好物の餃子がこんなふうに出来上がってきたらそりゃ王様も大喜びです!!
沖縄県:「歩く〜ぽん」〜歩かない沖縄県民、肥満率は日本一〜
「歩く〜ぽん」・・・それって何?と思って見ていると、歩数計アプリのCM。こちらは「フォアボール篇」で、野球の試合中フォアボールになったバッターが信じられない方法(!)で1塁に向かう場面に「歩かない沖縄県民」の字幕が。そんなに沖縄の人は歩かないのでしょうか?そして沖縄でこのアプリを使う人はどれくらいいるのでしょうか?
それぞれがかなり個性的で印象深い地方CMがそろっていましたよね。地方局だけでローカル放送という安心感からか、かなり伸び伸びと自由に作れるからこそ、新しい発想の面白いCMが生まれるのではないでしょうか。しかしTV放送は地方でも、その画像は日本全国、あるいは世界まで拡散されうる時代。その可能性を活かして、内輪ウケだけでなく幅広いメディアで受け入れられるような名作が生み出されるのを期待したいですね。
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