みなさん、「インタラクティブ動画プロモーション」というものをご存知でしょうか?「インタラクティブ(interactive)」とは、もともとは「相互に作用する」という意味。転じて、コンピュータ用語として「双方向」という意味で使われており、ユーザーがただ動画を見るだけではなく、その選択によってストーリーの結末が変わるなど、内容が変化する動画のことを「インタラクティブ動画プロモーション」といい、話題を呼んでいます。今回はこちらの事例について、動画を交えながらご紹介。
YouTubeの「アノテーション機能」を使って簡単に作れる
面白そうだけど実際に自分で作るのは難しい、と思うかもしれませんが、インタラクティブ動画プロモーションはYouTubeの「アノテーション機能」を使うことで簡単に作ることができます。この機能は動画の中に、テキストや他のページへのリンクを貼ることができるもの。複雑なプログラミングなどはせずに、YouTubeの管理画面から動画に追加することができます。この機能を利用することで他の動画にリンクを貼ることで、動画の結末をユーザーが選べるようになったりするわけです。
それではここからは実際に事例を見てみましょう。
選択によってストーリーが変わるドラマ仕立て『大塚製薬』
まず大塚製薬のサプリメント「ネイチャーメイドのPVです。こちらはドラマ仕立ての動画となっており、ロサンゼルスに住む4人のアクティブな女性が主人公。最初の動画ではそれぞれの性格や趣味、環境を紹介し、最後には4人のうち一人を選んで続きを見ることができます。続きの動画では選んだ女性のライフスタイルを追体験することができ、その中には健康や美容を保つ秘訣として、サプリメントが登場する、という構成。動画を見終わった後には、サプリメント診断サイトへのリンクがあり、ユーザーに合った商品の情報を得ることができます。
Webサイト連動型『転職サイト @type』
続いては『サラリーマン 山田健太郎の選択』。キャリアデザイン株式会社(@type))が公開しているこちらはアノテーション機能を使わないパターン。動画内に選択肢を用意するのではなく、Webサイトにあるボタンをクリックすることで連動して、面接の結果が変わります。動画で楽しく面接の模範解答を学べるのです。
YouTubeをそのままWebサイトに!?広告代理店『Boone Oakley』
最後はちょっと変わった事例。広告代理店の Boone Oakley(ブーン・オークリー)が公開している動画ですが、今までの事例がストーリーの結末がユーザーの選択で変わるものだったのに対し、こちらはYouTubeの動画自体をホームページとして利用しているのが特徴。動画の左側にある4つのボタンを押すと、それぞれのコンテンツ内容の動画にジャンプし、通常のホームページのメニューボタンの役割を果たしています。遊び心のある、アノテーション機能を使ったユニークな応用編ですね。
今後は動画も受け身で見るだけではなく、双方向で楽しむ時代。あなたもインタラクティブな動画、作ってみませんか?
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