2012年にはMARNI、今年はKENZOなど高級ブランドとコラボレーションした商品を提供しているH&M。コラボの度に、ハイレベルな動画を公開しています。
今回は、過去にH&Mが公開した珠玉の動画をお届けします。
H&Mとは
スウェーデン発のファストファッションブランド、H&M(エイチ・アンド・エム)。日本には2008年に上陸して以来、各店舗のオープン時には長蛇の列が話題になるなどの人気ぶりでしたね。
H&Mは2004年にシャネルのデザイナー、カール・ラガーフェルドとコラボ商品を開発したのを皮切りに、クロエのステラ・マッカートニー、V&R(ヴィクター&ロルフ)など豪華な顔ぶれのハイブランドとタッグを組んできました。
さて、過去に遡ってH&Mコラボコレクションを動画でご案内しましょう。
2012 マルタン・マルジェラ
デザイナーのマルタン・マンジェラはベルギー出身というだけあって、コラボ動画もその内に秘めた個性が静かに点滅するような高尚な雰囲気。白がブランドのテーマカラーの1つらしく、最後のシーンで映っている数字が羅列されているロゴは「カレンダータグ」と呼ばれるマンジェラの象徴なんだとか。H&Mのロゴもその並びにしっくり馴染んで見えますね。
2012 マルニ
舞台はハリウッド、マルニのデザイナー陣がコラボ商品を実際に手に取りながらブランド紹介しています。「MARNI at H&M」と銘打ったコレクションは何とあのソフィアコッポラが監督したキャンペーンフィルムを展開しました。H&Mの太っ腹ぶりが伺えるエピソードですね。
2013 イザベル・マラン
「ISABEL MARANT pour H&M」のライン紹介はストックホルムが舞台。シンプルなBGMとジャケットに縫い付けられたタグのクローズアップなど、謎めいた雰囲気がイザベル・マランのボヘミアンテイストを醸し出しています。誰よりも早く見つけに来て。誰よりも早く私を着て。と、囁くような字幕の見せ方もお洒落。
2014 アレキサンダー・ワン
男前ブランド、アレキサンダー・ワンがH&Mを使ったらこうなる!ニューヨークでのコラボ披露ファッションショー動画です。アーミーな雰囲気とラップを取り入れたパフォーマンスがいかにもな茶目っ気たっぷりの元気なコラボレーション。ランウェイを走るデザイナー本人が一番輝いて見えますね。
2015 バルマン
「Balmain × H&M」ラインのPR動画は凝った演出のアクションムービー仕立て。そのコラボ商品であるお洋服よりも動画のストーリーを追ってしまいそうなほど迫力あふれる映像ですね!ヨーロピアン調の洗練を極めた感があるバルマンですが、H&Mとのコラボレーションで新しく弾けている勢いが感じられます。
2016年のコラボは「KENZO」
さて今年のH&Mデザイナーズコラボは冒頭でお伝えした通りKENZO。こちらの動画は舞台裏のインタビュー動画ですが、制作側の興奮と、出来上がったときの期待感が詰まっています。コレクションのビジュアルには、日本から坂本龍一がキャンペーンアンバッサダーとして選出され、キャンペーン動画に登場しています。KENZOといえばやはり原色と強い柄を組み合わせたコーディネートが売り。独特なインタビュー動画に仕上がっています。
日本のファッション界にしっかり馴染んでいるH&Mですが、こんなに高名なブランドと年々コラボレーションを続けているのは凄いですよね。ハイブランド層だけでなくファストファッションでも充分その気分を味わえるのは、チープシックと言うよりはH&Mのコラボラインがブランド化していると考えたほうがよいかもしれません。次はどんなコラボを打ち出してくるのか、予想してみるのも面白そうですね!
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