言葉が通じなくても“しかけ”と“リアクション”で面白さが伝わる『ドッキリ』は、正に
万国共通のエンタテイメントです。日本での人気もさることながら、世界中でも様々
なドッキリ動画が投稿されています。
近年、欧米ではドッキリを活用したプロモーション動画が増加しています。
その事例をいくつかご紹介しましょう。
街中に設置された怪しいボタンを押すと、
乱闘開始!銃撃戦まで・・・
ベルギーのテレビチャンネル『TNT(Telenet)』
ベルギーの街中に設置されたひとつのボタン、通称“ドラマボタン”をプッシュすると、
突然様々なアクシデントが起こります。救出劇に始まり乱闘騒ぎ、更には銃撃戦まで。
待ち行く人々は唖然としますが、最後に掲げられたメッセージに皆感嘆します。
そこには「これがTelenetにおける、あなたの一日のドラマ量です」と書かれていました。
ウィットに富んだ、テレビマンらしいドッキリプロモーションはこちら。
映画館に行くと、自分以外は全員コワモテ男だった!?
ビール醸造会社『カールスバーグ』
1組のカップルが映画館へ行くと、真ん中の2席以外は全てコワモテの男たちで埋め
尽くされていました。席に着くことを拒むカップルや、恐る恐るコワモテ男を跨いで
席を目指す人たち。勇気を振り絞って着席すると、突然コワモテ男たちから喝采が
沸き起こります。そして、驚く人々に手渡されたのは1本のカールスバーグでした。
緊張と緩和のギャップが刺激的なドッキリプロモーションはこちら。
楽しい旅行も一遍!空港に着くと、
自分が指名手配犯に!?
化粧品メーカー『Nivea』
空港の待合室で目にしたのは、指名手配犯のニュース。
掲載されている写真をよく見ると、そこには自分の姿が・・・。
新聞や雑誌、更にはニュース映像まで。
身に覚えがなくても、ここまでされたら冷や汗は止まりません。驚きと焦りを隠せずにいる
と、“いかにも”な鞄を持った警官が駆け寄ってきます。「もう終わりだ・・・」
そう思った時!警官が開けた鞄には『Nivea』の制汗スプレーが入っていました。
「イヤな汗かいた?」の秀逸なコンセプトに相応しいドッキリプロモーション。
公式動画は発見できなかったのですが、メイキングの公式動画はありましたので、
こちらをご紹介します。
このように、感情を揺さぶる驚きやドッキリをうまく活用することで、インパクトのあるプロモーション動画として成立させており、参考になります。
さらに注目したいのは
「言葉の通じない人にも聴覚と視覚で魅力が伝わる」という点。
動画に関わらず、様々なクリエイティブの理想形とも言えるのではないでしょうか。