ハイブランドからファストファッションまで、あらゆるファッション業界がYouTube
の公式チャンネルを活用しています。
ファッション業界というだけあり、どの動画も大変オシャレなのですが、ハイブランド
とファストファッションでは動画の作り方に大きな違いがあるようです。
それは、いずれもターゲットに合わせて手法を変えているためかもしれません。
いったいどのような違いがあるのでしょうか。それぞれ3つずつを例に、見てみましょう。
ユニークさはいらない!
とことん“高級感”を追求する「ハイブランド」
シャネル「Marilyn and N°5」
長年愛され続けているシャネルの香水「N°5」のPVです。往年のスター、マリリンモン
ローが出演しています。
「何を着て寝ていますか?」という質問に対し彼女が出した超粋な答えとは・・・?
カルティエ「L’Odyssée de Cartier」
3分30秒という短い時間にも関わらず、まるで一つの映画を見ているような満足感を得
られます。高級感たっぷりの街並や、雪の中を飄々と走るチーター。これぞハイ&クール。
正にカルティエらしい作品といえます。
ルイ・ヴィトン「Celebrating Monogram」
ルイ・ヴィトンの象徴、モノグラムからインスピレーションを得たクリスチャンルブタン
や川久保玲など6名のアーティストが作り上げたシリーズ「Celebrating Monogram」のPV。
有名モデルたちを起用し、ヴィトンの高級感にスタイリッシュをプラスした、
正に“カッコイイ”作品です。
ベッカムがパンツ一丁で走っちゃう!
親しみやすさを重視する「ファストファッション」
H&M「Guy Ritchie starring David Beckham」
登場するのは未だに絶大な人気を誇るサッカー選手、ベッカム。誰もが認めるイケメンで
すが、今回は一味違います。
なんと、パンツ一枚で走り回るのです。
それでもカッコイイことに変わりはないですが、ユニークさが存分に出ているPVに仕上
がっています。
zara「Lucy Chadwick · A Selby film for ZARA」
ギャラリーオーナーのLucy Chadwick氏(ルーシー・チャドウィック)のドキュメンタ
リーショートフィルムです。
ファッションをこよなく愛する彼女の魅力をPVで表現しました。オシャレさの中に、
親しみやすさがある作品です。
(おまけ)ユニクロ「MOTER MAN remix (ユニクロ~御徒町)」
日本を代表する「ユニクロ」はファストファッションブランドではありませんが、こち
らも親しみやすい動画構成になっています。
御徒町店のオープンに伴い、数年前に大流行した音楽「MOTER MAN(秋葉原〜南浦和)」
のパロディをPVにしました。
このように、ターゲットに合わせプロモーションビデオの作り方を変えているのがわかります。ブランド戦略をする上で、参考にしたいですね。