韓国の歌手PSYの「江南スタイル」が、2012年に“YouTubeで最も再生された動画”
としてギネスに登録されました。いまだに再生されつづけ、現在23億回を記録して
います。
ブームのきっかけは、アメリカ人がこぞってパロディ動画を公開したこと…と思っ
ている方が多いのではないでしょうか。
実はそうではなく、3つの重要なステップを経てギネス登録に辿りついていたのです。
その経緯を追ってみましょう。
STEP1:ジャスティン・ビーバーや
マルーン5がTwitterで動画をシェア
PSYが所属する音楽事務所は、韓国のYGエンタテイメント。以前ご紹介したように、
同事務所はYouTubeで全てのMVを無料公開しています。
つまり、誰でも自由に動画をシェアできるというわけです。
そして、彼のMVを見たアメリカのアーティストたちが(マルーン5やケイティ・ペリー、
ジャスティンビーバーなど)Twitterで動画をシェアし、アメリカ中に広まりました。
一般人よりも“著作権”に関して厳しくチェックされやすい芸能人も、安心してシェア
できたこと、そして全員がインフルエンサーだったことが動画を大きく広めるきっか
けになりました。
STEP2:アメリカ人が、江南スタイル
のパロディ動画をこぞって公開
「STEP1」でこのMVを知ったアメリカ人たちが、続々とパロディ動画を公開しはじ
めます。これが連鎖的に広まり、更にギネス登録の後押しをしたと考えられます。
米ビルボードが選定した『江南スタイル』ベスト10から、いくつか動画をご紹介します。
赤ちゃんも江南スタイル!
“江南”ならぬ、NYスタイル!
“ガンダルフ”スタイル!
STEP3:企業もパロディに参加して、知名度をアップ
ハーレム・シェイクもそうでしたが、企業が参加することでメディアに取り上げられ、
一層知名度がアップすることがあります。
今回もLINEやNASAがトライしたことで、更に広まりました。
LINE
「江南スタイル」がギネス登録されるまでには、このような3つの軌跡があったのです。中でも大きく寄与したのは「STEP1」。動画を無料公開したことと、見事にインフルエンサーを巻き込んだところにヒットのヒントがありそうです。ぜひ、参考にしてみてはいかがでしょうか。
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