ANA(全日本空輸)が海外から日本へのインバウンドを目的に行ったプロモーション『IS JAPAN COOL?』が話題を呼んでいます。『IS JAPAN COOL?』は、日本の観光スポットを英語で紹介し、それに対して「COOL」がどうかを外国人に判断してもらうというもの。
2012年に特設サイトが開設されたことに加え、「動画」を使って日本の魅力を世界に発信しています。この動画の評判がとても良く、2012年2月に公開されて以来わずか2ヵ月で約19万7000PVを記録。今も、同シリーズの動画が公開されています。
今回は、ANAが公開している『IS JAPAN COOL?』の動画紹介と、ヒットした理由を探ってみたいと思います。
日本人が見ても超COOL!
『IS JAPAN COOL?』のプロモーションビデオ
東京や沖縄など都道府県がテーマのものや、和食やコスプレなど日本独自の文化をあらわすものなどシリーズも豊富。私たち日本人が見ても楽しめる素敵な動画をご堪能ください。
《東京に沖縄。都道府県がテーマの動画》
IS JAPAN COOL? TOKYO
東京の魅力について紹介しています。浅草や築地など定番の観光スポットから、ラーメン博物館や等身大ガンダムなど意外なものまで盛りだくさん。
IS JAPAN COOL? OKINAWA
リゾート気分を満喫できる沖縄は、外国人にも人気があるようです。透明度の高いキレイな海の紹介はもちろん、竹富島や泡盛などちょっぴりコアな情報も盛り込まれています。
《和食やKAWAII。日本の文化がテーマの動画》
コスプレ&カワイイ(原宿系)
日本のアニメやハイクオリティなコスプレは、日本独特の文化。さらに、きゃりーぱみゅぱみゅのような原宿系ファッションもまた、オシャレでクールなイメージがあるそうです。
和食
2013年にユネスコの無形文化遺産に登録されて以来、空前の和食ブームが訪れています。寿司や懐石料理などの繊細な料理は、海外では味わえない優しい味とともに、日本人の“人となり”も伝えているのかもしれません。
ラーメン
日本の国民食「ラーメン」は、今では外国人にも大人気。中でも屋台ラーメンは、雰囲気と一緒に楽しむひとつのエンタテイメントになりつつあります。
ヒットの秘訣は、
プロモーションらしさを感じさせないこと
ANAでプロモーションを担当している前田欣伸氏によれば、『IS JAPAN COOL?』がヒットした理由は「プロモーションを感じさせない点」にあるそうです。
「ANAを通じて日本を知ってもらうのではなく、日本を通じてANAを知ってもらうという考え方」に重きをおいたサイト構成や動画の制作、さらにはANAのFacebookに「いいね!」を押さなくても、日本に興味がある人なら誰でも参加できるようにハードルを下げたことがヒットに繋がったのかもしれません。
世界へ向けた大きなプロジェクトとなると、つい自社のアピールを最優先で考えたくなるもの。しかし、ANAのように一歩ひいて、日本を知ってほしいというおもてなしの心を持つことが大切なのかもしれませんね。
IS JAPAN COOL?