夏といえば、怪談。毎年話を聞くのを楽しみにしているあなた。今年は「話し手」になって、誰かを怖がらせてみませんか?今回は、ひとつの怪談動画を例に「相手を怖がらせる話し方」を探ってみたいと思います。今年の夏は、巧みな話術で誰かを涼しくさせてみてはいかがでしょうか。
まずは聞いてみよう。
最近話題の「島田秀平」の巧みな怪談話術
手相占いで一世風靡した島田秀平ですが、実は怪談もピカイチ。怖い話や都市伝説を語るイベント「首都神話」を定期的に開催したり、怪談系のテレビ番組にも出演するなど語り手としても活躍しています。もともとお笑い芸人ということもありますが、話の展開から声の出し方が巧妙なのです。まずは、聞いてみましょう。
絶対に泊まってはいけないホテル
最も重要なのは、聞き手に「光景」をイメージさせこと
怖い話の場合、「まるで自分がそこにいる」かのように光景をしっかりイメージさせることが重要です。小説と同じで、ヒトはイメージできてはじめて感情移入することができるのです。
では、そのために必要なことを含め、上手な話し方のポイントをご説明しましょう。
上手な話し方、3つのポイント
1、「誰」が「どこ」にいるかを最初に提示
2、登場人物の役割をハッキリさせる(霊感が強い など)
3、場所の光景、登場人物の気持ちを細かく伝える
先ほど、相手に光景をイメージさせることが重要というお話をしました。そのためにまずやることは、「誰」が「どこ」にいるのかを明確に示すこと。登場人物と場所がなければ物語は進みません。今回の場合は、「誰:カップル(主役は彼氏)」「どこ:人通りが少ない場所に立つホテル」ですね。まず初めにこれを説明しましょう。
次に、「登場人物の役割」をハッキリ提示しましょう。今回、主となる登場人物はカップルの中でも彼氏の方です。“実際に恐怖体験をした”のは彼氏だからです。その彼氏はどういう人かというと「霊感が強い」と冒頭で言っています。これを最初に提示することで、後に“なぜ彼氏だけが体験したか”の矛盾をとくことができますし、聞き手には「霊感が強いということは何か起きるな」という緊張感を与えることができます。登場人物の役割をハッキリさせることで、話の矛盾をなくしたり、聞き手に期待させる効果があるというわけです。
これらを伝えたら、あとは「光景」を細かく伝えながら話していきましょう。ホテルの間取りや大きさ、彼女が先に寝てしまったこと、そのとき彼はどう思ったかなど丁寧に話すのがポイントです。会話を交えると伝わりやすく臨場感もアップします。
以上がストーリーを展開する上で重要なポイントになります。次に、テクニックです。
怖さ倍増!2つのテクニック
1、徐々に早口
2、効果音は抑揚をつける
島田秀平さんの話を聞いていると、話が進むにつれ早口になっていることがわかります。聞き手は、“オチ”が近づくにつれ心拍数が上がります。それに拍車をかけるように口調を早くしてみましょう。
それから、効果音は大げさに言うと怖さが増します。今回は壁を叩く音だったので「ドンドンドンッ」と大きな声で言っていますね。例えば、扉を開ける音を表現するときは「ギーッ・・・」などと小さな声で言ってみるといいかもしれません。ストーリーの状況に合わせて、効果音を大きくしたり小さくしてみてください。そうすることで話に抑揚ができ、怖さがアップします。
これらを意識して他の動画も見てみよう
3つのポイント、2つのテクニックを意識しながら動画を見てみてください。
霊媒師の恐ろしい一言
金魚には名前を付けてはいけない
動画で学ぶ怪談のコツ、いかがでしたか。まずはそっくりそのままマネしてみるのもいいかもしれません。今年の夏は、怖い話で誰かを驚かせてみてはいかがでしょうか。
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