近年、アニメや漫画の実写化が増えています。最近では『進撃の巨人』なんかが話題になりましたね。今回は、過去に実写化された映画やCMなどをご紹介します。
さて、最もハイクオリティな作品やいかに。
進撃の巨人
2015年、最も話題を集めた実写化といえば『進撃の巨人』ではないでしょうか。原作者の意向により主人公エレンの人格が大きく変わったことから、ミカサとの関係性や巨人に挑む姿勢などを変えざるを得なかったと監督が語っています。賛否両論あるそうですが、あなたはどう思いますか?
《アニメ》
《実写》
ルパン三世
2014年に公開された実写映画『ルパン三世』では、主人公のルパン役を小栗旬がつとめました。当初は現代性と実写版を加味した上で、衣装なども大きく異なっていたそうです。ルパンは赤色のジャケット着ておらず、着物が特徴的な石川五ェ門においてはライダースジャケット着る予定だったんだとか。しかし本気で挑もうとした出演者たちの思いもあり、服装やキャラクターをなるべく原作に近づけることになりました。そんな背景を踏まえて見てみると、より面白いですね。
《アニメ》
《実写》
ピンポン
松本大洋原作の『ピンポン』は、アニメ化はもちろん実写においても高い評価を得ています。主役のペコを演じるのは窪塚洋介。演技の幅広さを改めて世に知らしめました。高校生のお話ですが、実写映画で起用された役者は全員20歳以上。もともと原作のキャラクターが大人びていたこと、タバコを吸うシーンなどをリアルに再現したかったことがその理由だそうです。
《アニメ》
《実写》
ドラゴンボール
日本の大人気アニメがハリウッド映画になったことで世界中から注目を集めました。こちらは実写化というより、別の作品ととらえた方がしっくりくるのかもしれません。さすがハリウッドだけあり、壮大で多額の費用がかかっていることが伺えます。
《アニメ》
《実写》
るろうに剣心
和月伸宏原作の漫画『るろうに剣心』は、アニメではTVシリーズをはじめ劇場版やOVAも制作され、そして2012年にはついに実写化。原作の雰囲気や世界観を維持しつつも時代劇の枠にとらわれないキレの良いアクションが好評で、日本に限らず世界の注目も集めました。
アクション監督を務めた谷垣健治の演出、そして緋村剣心役の佐藤健をはじめとした俳優陣の徹底した熱演あってこその評価と言えるでしょう。ただ、完結編となる3作目『るろうに剣心 伝説の最期編』で十本刀の存在感がなさすぎる点については、原作ファンにとってはちょっと残念なようですね。
《アニメ》
《実写》
アオハライド
咲坂伊緒原作の少女漫画を実写化した映画『アオハライド』は概ね好評のようですが、キャストがイメージと違うという酷評も一部にあります。その理由としては、高校を舞台とした青春モノなのに出演者が全員20代といった部分にあるようです。しかしながら本作は全国映画動員ランキングで初登場にして1位になるなどの記録を残しています。三木孝浩曰く、”瞬間瞬間の輝きを逃さないようにという感覚で撮った”との事。
《アニメ》
《実写》
寄生獣
岩明均により1988年から1995年にかけて描かれた漫画が、2014年になって実写映画化&アニメ化。もちろん今風にアレンジはしていますが、実写版もアニメ版も、原作を知る方から見ても評価は高めのようです。実写版ではそのCGのリアル感も話題になりましたが、山崎貴監督曰く、音にもかなりこだわったのだそう。原作にあった「ぱふぁ」を再現するためにオーストラリアにまで発注したり、風切り音については、ムチを振るのが上手い人を起用したり、ムチで野菜を切ってみたりもしていたようです。
《アニメ》
《実写》
黒執事
アニメも好調な『黒執事』でしたが、実写版はハッキリと賛否両論に分かれています。設定や世界観がオリジナルで、特に原作では少年である登場人物をなぜか女優が演じているという点がややこしいようですね。ただ雰囲気はそれらしく再現されているため、原作とはまた別の作品として見れば、これはこれで面白いという意見もあります。
ちなみにセバスチャンを演じる水嶋ヒロはこの作品が3年ぶりの映画出演となる俳優復帰作。完全に原作通りのキャラにするのは難しいとしたうえで、ビジュアル面では出来うる限りの工夫をしてみたとの事。演技にも熱意が感じられ、その点については高い評価も目立ちます。
《アニメ》
《実写》
銀の匙 Silver Spoon
北海道の大蝦夷農業高等学校を舞台にした、荒川弘原作の漫画『銀の匙 Silver Spoon』も実写化されています。原作とは違う脚本に不満の声が上がりつつも、時折あるリアルな描写については高い評価も見られます。原作のファンでもある監督としては、漫画を知らない人のことも考慮し、撮影するエピソードを選択していったのだとか。
《アニメ》
《実写》
暗殺教室
殺せんせーを実写化したらどうなる?という部分でも話題になった映画『暗殺教室』。意外にCGも良く出来ていますが、それぞれの登場人物のエピソードなどがわかりづらくなっているという部分で意見が別れるようです。原作の数々のシーンをわずか110分にまとめるというのはなかなか難しいことなのかもしれません。しかし一方で、原作を知らない人の間では好評なようです。
《アニメ》
《実写》
テラフォーマーズ
今年の春に公開される実写版『テラフォーマーズ』にも注目が集まっています。アニメは2014年からOVAやTVシリーズで展開されましたが、実写映画としてはどうなるのでしょうか。壮大なSF映画として人気を得た『インターステラー』の制作チームと共同で撮影を行っているというだけに、期待感が高まります。ちなみに、敵が全てゴキ○リなので、それを実写化したら別の意味で怖いという意見も。
《アニメ》
《実写》
いかがでしたか。原作には根強いファンがつきもの。全員の賛成を得ることは難しいです、背景として監督や役者たちの思いを知った上で見てみると見方が変わってきますね。あなたのお気に入りはどれですか?
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