描写に合わせて声などを後から録音するアフレコ(アフターレコーディング)。そのアフレコでは、個性的で特徴のある独特の声を持った声優陣が集い、描写にさらに活力を与えて、観る人の心を惹き付けます。
テレビやアニメなどで何気に多く使われいるアフレコの技術は1956年から始まったそうです。そこから日増しに技術が向上して現在に至っています。最近のアフレコには声優業の人だけでなく、芸能人をはじめ、異業種からの人、そしてYouTubeを使って素人の人もアフレコ動画に挑戦しています。
そこでアフレコがどのように行われているのかをご紹介したいと思います!
アフレコを知ることで、あなたもアフレコに挑戦したくなるかもしれませんよ。
録音スタジオの環境
録音時は録音をベストな状態に持っていくのが必要不可欠です。
スタジオには余計な音をシャットダウンするための厚い防音壁、音量音質を調整するミキサー、アフレコの元となる画像を映し出すスクリーン、高感度で音を拾い上げる「ポップカード付きマイク」などが設置されています。ポップカードとは、マイクと口との間にはさむ装置のことで、録音時に息やノイズなどを減らす効果があります。
音響監督の仕事
アフレコを録音する上では、音響監督が筆頭に現場を指揮していきます。キャスティングから始まり、音楽、効果音、声優に対する指導、最初から最後まで造り込んでいく仕事になります。
アフレコの録音現場
普段はあまり目にしないアフレコの現場。アニメ、映画、ドラマなど、有名な声優やタレントなどが、あらすじと共に感情を込めながら台詞を読み上げていきます。
圧巻のパフォーマンスはプロならではの仕事ですね。
アニメ録音と実写録音の違い
アニメの場合は原画が先で、後から音声を付けてしていくのに対して、実写の場合は状況によってアフレコを使い分けています。屋外のシーンでは風の音が入ってしまったり、雨の音で声が拾いづらい場合に、後からその部分だけ音声を付け足しています。
吹き替え
吹き替えは海外のドラマや映画など、声優が元の役者の演技に合わせながら翻訳された台本に副って、後から台詞を録音するアフレコ作業になります。
吹き替えはアフレコではなくアテレコだと言う方もいますが、もともとはアフレコから派生した言葉であって、元の映像に吹き替えで後から台詞を割り当てることを意味しますので、吹き替え録音もアフレコ(アフターレコーディング)と呼ぶことが多いです。
動物アフレコ
その場で思わずやってしまう動物アフレコ。一度は経験があるのではないでしょうか。動物の感情を人間の言葉で表現するアフレコです。たまにテレビの動物番組とかでも、ナレーションを交えながらアフレコをしているのを見かけますよね。
鳥が空を飛んでいる動画に「空って気持ち良いなー」とアフレコしてみたり、子猫がすやすや眠る動画に「眠いにゃ。むにゅむにゅ。」なんてアフレコしてみたり。
今ではスマートフォンなどで綺麗な動画が撮れます。普通に動物を撮影するのも楽しいですが、その動画にアフレコを乗せてみるとさらに楽しくなりますよね。
アフレコという世界を動画でご覧になっていかがでしたか?マニアもいるくらい、アフレコはとても面白いですよね!あなたの声がアフレコアイドルになるのも夢ではありませんよ。