世界での音楽市場はパッケージでの売上は減る一方、サブスクリプションでの音楽配信は順調に数字を伸ばしています。日本でも、「Apple Music」や「LINE MUSIC」、「AWA」などの音楽配信サービスが続々リリースされています。どのサービスを選ぶかは曲数や月額料金次第ですが、各サービスの「オリジナルコンテンツ」も競合と差別化する上で重要な鍵をにぎっています。
例えばApple Musicは自社主催のライブイベントを開催し、その模様をApple Musicで配信しています。このように、ライブ映像の独占配信やオリジナルの音楽番組を通して「サービスを選んでもらう工夫」を行っているのです。
今回は、各音楽配信サービスが行っているオリジナルコンテンツをご紹介します。
Apple Music
Apple Music(アップルミュージック)は2015年7月にスタートした、Apple提供の定額音楽配信サービス。3ヵ月間の無料トライアルが可能で、以降は月額980円で利用することができます。
“売り”のひとつは、音楽に精通したApple Musicの担当者によるプレイリスト。音楽好きや、各ジャンルのファンに刺さるようなピックアップが人気を集めています。
《Apple Musicのライブ映像》
Apple Musicでは、同社主催のライブ「Apple Music Festival」の模様を期間限定で閲覧することができます。Apple Music Festivalは10夜連続で繰り広げられる壮大なライブショーで、ファレル・ウィエイアムズやワン・ダイレクション、ザ・ウィークエンドなど豪華アーティストが出演。同社主催のライブだからこそ実現した超豪華な映像配信となりました。
LINE MUSIC
LINE MUSIC(ラインミュージック)は、150万以上の楽曲を定額で聴けるLINEの音楽サービス。2015年6月にリリースされました。音楽ナタリーなど日本のメディアが作成したプレイリストがあり、邦楽が充実しています。気に入った曲やプレイリストを見つけたら、友だちにLINEで共有することが可能。受取った曲は、LINEのトーク画面からすぐに聴くことができます。その他、自分で作成したプレイリストを公開して他のユーザーに聴いてもれる機能「みんなのプレイリスト」も。
料金プランは30日間20時間まで視聴可能な「ベーシックプラン」(500円)と、30日間、時間無制限で聴き放題の「プレミアムプラン」(1080円)の2種類から選べます。
《LINE MUSICのライブ映像》
LINE MUSICは、映像配信サービス「LINE LIVE CAST」と連動し音楽ライブなどの番組を配信しています。LIVE CASTは、公式LINEアカウントを持つアーティストやレーベルの生配信を視聴できるサービス。LINE MUSICも公式アカウントを開設しており、LIVE CASTを通じてオリジナルの音楽情報番組を閲覧することができます。
LINE上で「LINE MUSIC」の公式アカウントと友だちになっておくと、生放送の始まりと同時にお知らせしてくれます。「トーク」の右側に赤い文字で「ON AIR」マークが出たら放送開始の合図。
タップをすると、映像が流れます。
もちろん、拡大することも可能です。
AWA
AWA(アワ)は、サイバーエージェントとエイベックス・デジタルの共同出資によって設立されたAWA株式会社が提供するインターネット音楽配信サービス。芸能人やアーティスト、コアなリスナーによるプレイリストがあるのが特長。自分で作ったプレイリストを他のユーザーに共有する機能もついています。利用開始から3ヵ月間の無料トライアルがあり、それ以降は、オンデマンド再生不可などの一部機能制限がついた「Freeプラン」(360円)と、全ての機能を無制限で使える「Standardプラン」(980円)の2種類から選べます。
《AWAのライブ映像》
現在AWAはライブ映像の配信はしていませんが、アーティストのライブ音源の先行配信を行っています。山崎まさよしやスキマスイッチが所属するオフィスオーガスタの音楽イベント「Augusta Camp」や各アーティストのライブ音源などおよそ200曲以上の楽曲を順次配信しています。
まだ誕生したばかりの各社サービス。今後の展開が気になりますね。
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