ファッションと価値観
ファッションの善し悪しは主観的なものではなく客観的なものです。自分では良いと思っている服でも他人からしてみれば似合っていないと捉えられることは多々あります。つまり、たとえ主観では良いと思っている服装でも、それを評価するのは決して自分ではなく他人であり、他人の価値観に合わせていくことこそがファッションにとって重要になります。
自身が持つ絶対的な美意識の価値基準を個性と位置付けるのならば、他人が持つ価値基準は社会性とでも言い換えられましょう。自分に合った服を選びたいということは、要するに個性を捨て、自らに新たな価値基準を取り入れることに他なりません。自分に合った服を選びたいのならば、まずはどの洋服、どのようなファッションが現在の主流であり、また無難であるのかを知り、美意識の価値基準をもう一つ獲得しなければならないのです。
好きな服と無難な服
自分に合った服を選べるようになるためには、好きな服と無難な服を理解していく必要があります。自分が好きな服は個性ですので、この感性は必要ではありますが、それ以外にも無難な服を選べるようになれば、自分に合った服を選ぶことができるようになります。無難な服とはつまり、自分が「美しい」「面白い」と感じるかどうかではなく、「他人から見てどうか」という客観性が特徴の服装です。客観的に自分を見る力を培っていくことができれば、洋服選びもより自分に合ったものに変えていくことが可能です。
無難なものは難しい?
しかしながら無難な洋服選びは非常に難しいものです。一言に他人と言ってもそれぞれで微妙に美意識や基準は異なりますし、また場所や立場、シチュエーションなどによっても無難な洋服は異なります。ファッション誌などで紹介されている洋服は自分に合っていない場合もありますし、またTPOに合っていないこともありますので、情報を鵜呑みにしてしまうのもいけません。
無難な服は動画からも学べる?
ファッションセンスはファッション誌やテレビなどを参考にしてしまうと身に付きません。テレビやファッション誌などでは奇を衒った新しいファッションが紹介されており、無難さが何なのか、また自分に合いそうなファッションについて分からないからです。一般の方々が着ている無難な服装を目指していくべきです。そのためには動画を活用するのも良いでしょう。
一般の方々が投稿した服装の動画ならば芸能人のように超絶美女やイケメンではありませんので、自分に合ったタイプの人がおり、彼らに似合う服装はどのような服なのか、調べられるからです。テレビ番組などを参考にするのではなく、このように動画など、一般の人が着ている無難に似合う服を探していけば、自分に合う洋服やファッションスタイルも見つかることでしょう。
いまいち何を着ても自分には似合わないと感じている人は、まずは動画などを参照してみて、「無難さ」の感覚を磨いてみてはいかがでしょうか。