犬は7歳を越えると、「シニア」の仲間入りとされています。うちの子はまだまだ元気!なんて思っていても、体の中では少しずつ変化がおとずれているのです。
「具体的にどんなことをすればいいの?」
そんな疑問を徹底的に解決しましょう。もちろん、参考にしたい『動画』もありますよ。
食事篇
フードは、成犬用から「老犬(シニア)用」に切り替えましょう。年を重ねると、運動量が減り消化機能も低下します。これらを補ってくれるシニア用フード選びのポイントをまとめましたので、参考にしてみてくださいね。
1、低カロリーのものを選ぼう
運動量が減るため、カロリーを消費しにくくなります。これは肥満につながり、さまざまな病気を引き起こすので注意しましょう。とはいえ、脂肪を減らしすぎると皮膚が乾燥し、被毛がパサパサになってしまうので、きちんとバランスを考えるようにしてくださいね。
2、高品質なタンパク質を与えよう
7歳を過ぎると、徐々に筋肉が落ちてきます。筋肉を作るにはアミノ酸が必須!アミノ酸はタンパク質の集合体なので、積極的にとるようにしましょう。かといって過剰摂取をすると腎臓に負担がかかるので気をつけましょう。「量より質」を心がけてください。
3、抗酸化栄養素を摂取しよう
犬も人間と同じで、年を重ねると抗酸化栄養素が必要になります。抗酸化栄養素の代表的なものはビタミン、カロテノイド、コエンザイムQ10など。かぼちゃ・にんじん・ほうれん草などの緑黄色野菜や、ブルーベリー・りんごなどの果物に多く含まれているので、いつものフードにトッピングをしてあげるといいかもしれません。
シニア犬におすすめのフード&レシピ
犬用のごはんも、できれば添加物が入ってない手作りがおすすめ。シニア犬にぴったりのレシピを動画でご紹介します。
高タンパク&低カロリーの湯豆腐
必要栄養素がたっぷり!3種のおからハンバーグ
ご褒美に最適!かぼちゃのプリン
年齢に合わせ、ハチミツをカットしたり牛乳の変わりに豆乳にしてあげると必要な栄養素をとることができます。
ライフスタイル篇
年を重ねると視力の低下がはじまります。普通に歩いていても柱やテーブルの角に頭をぶつけてしまうことがあるので気をつけましょう。歩行の妨げになるものは移動したり、テーブルやタンスの角は柔らかいもので覆ってあげると安心ですね。
コーナーガードの取り付け方を動画でご紹介します。とっても簡単なのでぜひ参考にしてみてくださいね。アイテムはAmazonなどで簡単に注文できます。値段は1個あたり1000円程度!
大切なのは、飼い主の心構え
年を重ねると、筋肉の衰えや視力の低下に加え、物忘れをするようになります。今まで学んできたトレーニングを忘れてしまったり、当たり前にできていたことも困難になります。これは、ごはんを変えたりコーナーガードを付けたりといった“工夫”で変えることはできません。飼い主にとって受け入れ難いことかもしれませんが「こういうものだ!」と開き直ることも大切です。我が家にやってきたばかりのパピー時代が戻ってきた!と思いながら、前を向いて共にがんばりたいですね。
飼い主が笑顔で楽しみながら介護をすることが、素敵なシニアライフを送るポイントなのかもしれません。