動画を制作したら、やっぱりなるべくたくさんの人に最後までしっかり見てもらいたいですよね。起承転結を意識することで、盛り上がりのある飽きさせない動画を創ることができます。起承転結とはもともとは文章の基本的な構成を指す言葉でしたが、実は同様に動画制作においても基本となり得ます。
動画においての起承転結とは
起承転結というのは、基本的に次のような4部構成となります。
「起」:ストーリーの始まりとなる事象が発生
「承」:穏健な状態でストーリーが推移
「転」:新たな展開が生まれる
「結」:ストーリーが締めくくられる
序盤から予想を裏切る展開の連続では雑な印象になりかねないですし、かといって「転」がない動画では平凡な印象で終わってしまう場合もあります。起承転結は大昔から受け継がれてきた先人の知恵であり、非常にバランスに優れた構成なのです。
以下は、起承転結の見本ともいえる動画です。
おやつを食べたい2匹の猫の意外な結末
引き出しの中のおやつを食べたい2匹の猫(起)が今日もチャレンジするも失敗(承)。しかし努力の末についに引き出しを開けます(転)。でもその後に待っていたのは意外な結末でした(結)。
お菓子たちが繰り広げるファンタジー
「紹介される商品の気持ちになったことありますか?」から始まり(起)、はじめしゃちょーさんが忘れた財布を取りに部屋を出ると(承)、なんとお菓子たちが喋り出します(転)。そして何とも切ない結末へ(結)。
起承転結をCMに活かした動画実例
CM動画やPVなどでも、起承転結による構成はよく用いられています。実際にどのような動画に仕上がっているのか、実例を見ていきましょう。
「河田外科形成外科」のCM動画
前半から中盤以降までをサービスの説明に使い、そして後半では「施術の流れ」の見出しとともにBGMを変え雰囲気を一転しています。これがなければやはり平凡な動画になっていたかもしれません。
ロッテ「爽」のCM動画
着信中の携帯電話を放置しつつ寝転ぶ女性。しかしいきなり飛び起きて「あ〜!!」と叫び出します。そして最後はアイスを食べながら気分一新。
「神奈川大学」のCM動画
普通に大学の紹介をしていたかと思いきや、後半でいきなり女子大生がジャンプ。そのまま空中を飛んでいるかのような映像に切り替わります。
起承転結はストーリー重視の構成法
動画によってはあえて「結」を最初に持ってきて視聴者の興味を強く引いているものもありますし、また「転」がなくとも人気を得ている動画もあります。しかし、ストーリー性のある動画にしたい場合はやはり起承転結に従って構成を行ったほうが確実に面白い動画になるでしょう。何を優先させるかによっても動画の構成の仕方は異なるのかもしれません。