映像制作用語で使われるMAとは具体的にどのようなものなのでしょうか。
MAとは
MAとは「Multi Audio」の略称で、音の調整や収録作業を行う重要なポストを指します。
このMulti Audioという言葉は日本特有の名称であり、海外では「audio post production」
や「audio suite」などと呼ばれています。
MAの特徴
MAは、既存の映像に効果音や音楽、ナレーションなどを付け加え、完成形へと進める大切
なプロセスです。MAで付けられる音声次第では、それまで制作した映像がより引き立つ
か、まったく魅力のない作品になってしまうか、大きな違いが生まれてしまいます。実際の
作業内容は非常に根気の要るものであり、感覚に近いような形で音声や効果音などを付けて
いく必要があるのです。
現在では関連機器の進歩により、緻密な作業ができ、あらゆる音のデータを調整することが
できます。
MAの作業について
MAで行う作業には、ドラマやドキュメンタリー映像での音声・ナレーション編集というも
のがありますが、それ以外にも現在ではバラエティ番組でのBGM・効果音編集などを行う
ケースも増えてきています。どんな番組においても、お客さんがいない中で多数の笑い声や
拍手が聞こえるのは、こういった編集を行っているからです。
よりリアリティのある笑い声や拍手が番組内で映えるのも、MAがポイントを抑えた音声編
集を行っているからだと言えるでしょう。