アイフルのチワワや、ミラバケッソでおなじみのアルパカなど、動物を起用したCMは
たちまち噂になります。広告業界では「3Bの法則」といわれ「Beauty(美人)・
Baby(赤ちゃん)・Beast(動物)」は、視覚的な訴求力を上げる三大要素と言われて
います。しかし、時代によって視聴者の食いつきは変化していきます。
今回は動物系CMに焦点をあて、どんなパターンがウケるのかをご紹介します。
動物を起用したCMは、大きく分けて3ジャンル
1980年代から現代までの動物系CMの年代を追ってみたところ、大きくわけて3パターン
あることがわかりました。
1、珍動物
クラレ:ミラバケッソ「ニューヒロイン登場」篇
このCMにより「アルパカ」が認知されました。当時、動物園でアルパカと写真を撮る
コーナーが設けられた際、2時間待ちの大行列が発生したそうです。
2、キャラクター重視
ソフトバンク:白戸家「運試し」篇
めちゃコミック:めちゃ犬「団らん」編
キャラクター性をもたせることで、愛らしさと親しみやすさが増します。ソフトバンク
は、「お父さんシリーズ」を放映して以来7年連続でCM好感度No.1を獲得しています。
現在話題の「めちゃ犬」においても、特設ページが設けられ壁紙のダウンロードができ
るなど人気っぷりが伺えます。
《「犬・猫」が多く起用され始めたのは2000年代から》
「じゃらん」の猫(にゃらん)など最近は犬・猫系のCMが圧倒的に多い印象ですが、
1980年代〜90年代にかけてはほとんど登場しませんでした。それに伴い、「珍動物」
の姿も見なくなってきています。ペットブームと共に、犬や猫の需要が高まってきた
のかもしれません。
3、ユニーク(海外のみ)
Thinkbox Software
キャラクター性はもちろん、構成も大変ユニークです。このパターンは海外で多くみら
れたものの、日本にはほとんどありませんでした。日本人は動物に対し「可愛さ・癒し」
を好む傾向にありそうです。
動物を起用するメリットって?
動物は、冒頭で紹介した視覚的訴求力に加え、費用が安い、スキャンダルがないなど様々
なメリットがあります。最近では、ペット専門の芸能事務所なども増えていますので、
モデルを見つけるのも簡単です。
ぜひ、Web動画でも活用してみてはいかがでしょうか。