写真や映像を撮ったり見たりするときに、アスペクト比という言葉を耳にすることがあります。アスペクト比とは、画面の縦のサイズと横のサイズの比率を指し、例えばテレビのデジタル放送で用いられているアスペクト比は16:9です。このアスペクト比によって、写真や映像の印象がかなり変わりますので、撮影するときに覚えておくと便利です。
動物園で写真撮影するときのアスペクト比
カメラで写真を撮るときに、よりきれいに効果的な撮り方をレクチャーしているYouTubeチャンネル「カメラの学校」で公開されている動画の1つがこちらです。この動画では、動物園に行って実際に動物を撮影する様子を収めながら、より効果的な方法をレクチャーしています。題材になっているのはプレーリードッグで、小さな動物ですから近づいて撮る方が可愛い様子を収めることができます。そしてその次にアスペクト比を変えて撮る方法を解説していますが、カメラではスクエアやパノラマなどのアスペクト比が選択できるため、また違った雰囲気になるのです。
パノラマのサイズは横長のイメージがありますが、それを縦にしてみたりすることでまた見え方が違ってきます。プレーリードッグが横並びになっている様子を横長で撮ると集まっている様子が収まりますし、縦にすると立ち上がっているプレーリードッグの全身をとらえることができます。
プロのカメラマンが教える構図の極め方
YouTubeにて自らのチャンネルを持ち、写真を本格的に撮るための動画を公開しているカメラマン・廣瀬雅弘さんが、こちらの動画でアスペクト比について解説をしています。アスペクト比によって写真の構図にも広がりが出てきます。通常の写真は2:3といった比率でしたが、16:9などに変えることでまた違った雰囲気になるわけです。ここで例に出されている写真では、森林に流れている川に木々の隙間から光が射しこんでいる素敵なものですが、岩の位置や入れたくない場所などをコントロールするために、16:9の比率に変えてみると、横の広がりが出て収めたいものを効果的にバランスよく収めることができます。
アスペクト比を考えるときには、写真の構図を考えた上で選択するのがポイントです、デジタルカメラの場合、編集が可能なRAWデータだと撮影した後にアスペクト比を変えることが可能ですが、JPGの場合は先に設定したアスペクト比はそのままになりますので、注意しましょう。また、最初に決めておいたアスペクト比に基づいて撮影するクロッピングを意識しながら撮るのがおすすめです。
YouTubeにアップした動画のアスペクト比を調整する方法
YouTubeに動画をアップするとき、もともと16:9のアスペクト比で撮影したものもアップするといつの間にか別の比率になっていたということもあります。そのようなとき、元の16:9の比率にするにはどうすればよいかを解説しているのがこちらのYouTube動画です。動画の管理画面から編集したい動画を選んでクリックすると、編集画面に切り替わりタグを追加できる部分が出てきます。ここに形式タグと呼ばれる画面比率などの形式を決めるタグを追加するのです。そのタグの中には16:9や4:3などに形式を決められるタグがいくつかあり、その動画の撮影方法や公開の仕方などに合ったものを選ぶことができます。画面をトリミングして切り取るのか、また引き伸ばすのかの選択も可能です。
写真や動画の画面において、アスペクト比を調整すると収めたいものがきれいに収まったり、また協調したい部分を効果的に見せたりすることができます。写真や動画撮影をしている方には、このアスペクト比の調整は便利なテクニックになるでしょう。その方法はYouTubeの解説を参考にしてみてもよいでしょう。