駅はその地域につながる出入り口のようなもの。駅に入るとこれから新しい出会いがあるのだと感じられる大事なスポットです。日本や世界の駅はいろいろで、デパートやレストランなどがたくさん入っている大きな駅もあれば、駅員さんのいない無人駅など個性があります。地元の人は当たり前のように利用している駅でも、他の地域の人から見ると味のある、美しい駅、と感じることもしばしば。そんな個性的な駅を紹介する動画があります。特に美しく、心に響く駅の動画を集めてみました。
一年を通じて楽しめる穴水町
http://ishikawadoga.noto.jp/cn3/anamizu_town.html
石川県能登と言えば、温泉があり、海があり、自然を堪能できる観光地です。その地域に穴水町という町があります。穴水町は奥能登への玄関口として利用され、能登空港へも車で20分、金沢まで行くのも車で80分という便利な街。ゴルフや釣、マリンスポーツ、山菜狩りなどさまざまなレジャーを楽しむことのできる街で、夏のなると全国から環境客が訪れます。
その穴水町の玄関となるのが、能登鉄道七尾線「能登鹿島駅」です。こちらの駅の名物となっているのが、桜。「能登鹿島駅」は別名「能登さくら駅」と呼ばれるほど、季節になると桜の中の美しさを味わうことができるのです。
プラットフォームにはソメイヨシノが植えられ、桜のトンネルの中を電車が走り抜けていく様は、外から見ても美しいものです。1999年第1回中部の「駅百選」にも選ばれているお墨付きです。
上空から撮影されている動画には、見事な桜の花が映され、線路を覆い隠している桜の中を電車が走っている様子が撮影されています。その風景は日本の春、という雰囲気が伝わってきます。
金沢駅もてなしドーム「鼓門」プロジェクションマッピング
金沢は日本の観光名所としても有名で人気のある地域です。中心駅である「金沢駅」は「世界で最も美しい駅14選」に選ばれるほどの美しさを誇ります。駅舎は伝統芸能に使われる鼓をイメージした「鼓門」と、雨傘をイメージした「もてなしドーム」によって構成されています。
「鼓門」は2脚の柱に、緩やかな曲線を描く屋根をかけたもので、美しさだけではなく迫力のある門です。駅のシンボルともなっている鼓門が、プロジェクションマッピングによってより美しく、神秘的な魅力をたたえている様子が動画から伺えます。
このプロジェクションマッピングは、金沢工業大学情報フロンティア学部メディア情報学科の学生たちによって作成されました。人感センサーを利用した「参加型プロジェクションマッピング」「鑑賞型プロジェクションマッピング」「LEDによる空間演出」といった3部構成になっています。
動画でも躍動感を感じることができますが、実際に行って観てみたいと思わせます。プロジェクションマッピングは、静止画像では見ることのできない動きをリアルに見ることができるといったメリットがあります。自由に動き回る光のアートは、幻想的で観客を引き込ませる魅力的な芸術です。動画からもその魅力が伝わってきます。