映画やアニメ、TVコマーシャルなどで使われる「CG(コンピューターグラフィックス)」。
その技術力は年々高まっており、最近では、公開中の映画『寄生獣』のクオリティが話題
となっています。今では当たり前のように使われているCGですが、当初はどうだったので
しょうか。
(出典:シネマトゥデイYouTube公式ページ 『寄生獣』予告編2より)
CGの実用化がはじまった1970年代〜現代まで、歴史を追ってみましょう。(弊社調べ)
1970年代:CGの実用化がはじまる
1979年に木星探査衛星ボイジャー1号のシミュレーションCGが公開されました。当時、
このようなCG技術はNASAしか作ることができなかったと言われています。
(出典:移動式プラネタリウムによる出張投影 http://www.yokohama-mobilepla.jp/mokuseitoboizya.html)
1980年代:CGが世の中に普及。
映画にも使われはじめる
CGが初めて映画に使われたのは、1982年にディズニーが公開したSF作『トロン』です。
その映像スタイルはあまりにも鮮烈で、世界に衝撃を与えました。今も尚、CG映画を語る
上で必要不可欠な作品です。
1990年代:CGアニメーションゲームの登場
1992年に公開されたゲーム『天外魔境II 卍MARU』は、CGの完成度の高さが話題になり、
制作過程がドラマになったほどです。また、『ファイナルファンタジーⅦ』は、当時
「グラフィックの最高峰」として、その伝説は未だに受け継がれています。
1997年にはフルCG初の試みとなる、映画『トイストーリー』が公開されました。
2000年代〜現在:より豊かな顔表情を表現
2000年代に突入すると、その技術は増々高まります。3D映画の代表、映画『アバター』は
タイタニックを抜き歴代映画の全世界興行収入1位となりました。
同映画の監督ジェームズ・キャメロンは、撮影のプロセスや開発した使用機材の技術など
「3D映画のすばらしさ」について講演を行い、多くの映画関係者訴えかけました。こうし
た監督自身の活動も、3D映画を広めたきっかけのひとつといえるでしょう。
近い将来、本物に近い人物の再現が可能になり、俳優がいなくなるかも・・・とまで言わ
れています。
このように、当時は一部の専門家しか使用できなかった技術が、今では当たり前に普及しています。今後もCG技術の進化が楽しみですね。