ディレクターの仕事内容
ディレクターという職業についてはテレビやネットなどを通じて聞いたことがある方も多いでしょう。一般的にディレクターと言えば、映画やドラマ、テレビ番組など映像作品の演出全般を担当するポジションであり、カメラマンをはじめ、音声や照明などを担当する各技術スタッフへ指示を出したり、また制作過程において作品の構成も取り仕切ります。
映画制作の場合は「監督」と呼ばれることが多く、また雑誌や広告の制作などでデザイナーやカメラマンを指揮しながら視覚表現全般を受け持つ「アートディレクター」、プログラマーやコーダー、WebデザイナーなどをまとめつつWebサイトの制作に携わる「Webディレクター」というポジションもあります。
アシスタントディレクターの仕事内容
ディレクターの補助を行うスタッフは「アシスタントディレクター」、通称”AD”と呼ばれ、主に雑用全般や編集補助などを行います。
“ディレクターズカット”に込められる演出家の衝動
ディレクターは基本的にプロデューサーの進行に従って映像制作などの仕事を進めますが、企画立案や予算管理、営業などを行う立場のプロデューサーと違い、制作物に対しやはり映像作品としての自分なりのこだわりを持っている場合が多いです。
プロデューサーによって映像作品に不本意な編集を行われたディレクターが、後で改めて作品を編集し直し、当初公開されたものとは別にディレクターズカット版としてリリースすることがあります。動画サイトには、そういったバージョンの作品を紹介している動画も見受けられます。
『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦 ディレクターズカット』予告編
これは映画の予告編動画ですが、”特濃版”と称し27分間の映像を追加しているバージョンのようです。逆に言えば、当初公開時にはそれだけカットされてしまったという事ですね。
TVCM『World of Tanks』ディレクターズカット版動画
こちらは大人気オンラインゲームのディレクターズカット版CM動画です。しかし視聴してみると、プロデューサーにより編集された理由が何となくわかるような気もします。
『闇金ウシジマくん ディレクターズカット版DVDBOX』紹介動画
ラストは大人気ドラマ「闇金ウシジマくん」の紹介動画です。テレビドラマにもディレクターズカット版があるんですね。
このポジションならではのやり甲斐
映像ディレクター以外にも様々な分野にディレクションを担当するポジションがありますが、そのいずれにも共通するのが、直に制作全般に携わり、よりクオリティの高い作品に仕上げていくというアーティスティックな点です。作品制作において、最もやり甲斐が感じられやすいポジションであると言えるでしょう。