イタリアを拠点とし、世界各国に良質な自動車を提供しているFIAT(フィアット)では、ちょっとやばいシーンを盛り込んだCMを多く制作しています。性的な意味でやばいものや、他の車にはないやばい性能を紹介したものなど、そのベクトルはさまざまです。FIATが打ち出すやばいCMをいくつかピックアップしてこちらで紹介します。
やばい薬が車にチャージされると?
朝起きた熟年の男性がベッドを見ると、妻がなまめかしく誘っています。そこで男性が手に取ったのは、薬の入ったビン。その中には、やばい効果を発揮しそうな青い六角形の錠剤が1粒だけ入っています。おそらく精力剤のようなものと思われますが、それを男性が飲もうとしたとたんに手を滑って転がっていってしまいます。錠剤は窓を出て雨どいの中に入り、建物から建物に跳ね返ってやがてそこに止めてあるFIAT500Xのガソリン給油口へ。精力剤を補給してしまったFIAT500Xはおもむろにもりもりと変化を起こし、パワフルな走りで去っていくというオチです。
バレンタインデーを祝うCM動画
FIATのCMでは、年に1度の恋人同士の日であるバレンタインデーを祝うものが制作されています。恋人との素敵な時間をFIATの車で過ごしてほしいという意図があると考えられ、こちらのCM動画でも恋人たちのそれぞれの時間が描かれています。FIAT500に乗って彼女を迎えに行く彼氏、ゆったりできる部屋で愛を確かめ合う時間、そしてまた日常に戻っていくまでのシーンが複数のカップルを通して差し込まれており、幸せなひとときがFIAT500とともにあるようにというコンセプトを読み取ることができます。
音楽企業とのコラボを実現させたモデル
FIATの車種モデルの中でもコンパクトカーである「プント」では、イギリスの音楽企業であるヴァージングループの傘下・ヴァージンラジオとコラボして、音楽に特化したモデルを発売しています。強力なアンプとサブウーファーを搭載し、楽器を接続してダイナミックな演奏をすることが可能。またUSBポートを装備し、プレイリストを作成したり音楽ファイルを共有したりといったこともできます。こうした性能をアピールするために、こちらの動画ではプントを取り囲んでギターやベース、ドラムを構えてガレージでライブパーティを開いて大騒ぎになっています。音楽好きにとってはやばい性能を搭載した車種と言えるのではないでしょうか。
彫刻の修復をしようと思ったら…
かつてののクラシカルで芸術的な雰囲気を踏襲するNuova Fiat 500のCM動画では、不朽の名作として有名な歴史的彫刻を修復する作業と重ね合わせて進行していきます。男性の裸像の局部の修復を彫刻家の男性が慎重に行っており、その傍らで警備員がうたた寝をしています。そして警備員の手が緩んで無線機が床に落ちた瞬間、彫刻師は驚いてしまって彫刻の局部をそぎ落としてしまうのです。コロコロと転がって破損してしまう局部が痛々しく、ちょっとニヤッとしてしまうCMに仕上がっています。
FIATの拠点がイタリアということもあってか、CMでも性的にやばいきわきわのラインのものが多く見受けられます。また、奔放で自由な雰囲気もお国柄といったところでしょうか。FIATのCMも奔放な雰囲気で作られたものが多く、今回紹介した動画も開放的でユーモアのあるものばかりとなっています。