今回は、月間250万PVを誇る人気ブログ『gori.me』の運営者「草刈和人さん」のインタ
ビューです。今年、5年勤めたIT会社を退社し、本格プロブロガーとして活動を始めた草
刈さん。過去のディレクター経験とプロブロガーの視点から、動画について語っていただ
きました。
Web動画と相性が良いジャンルや、昨今話題のYouTuberが狙うべきターゲット層など、
ためになる情報が満載です!弊社社員との対談形式でご紹介します。
(以下:草刈和人→草刈/弊社社員→社員)
gori.meは池上彰の「週刊こどもニュース」
に影響を受けている
社員:はじめまして。本日はよろしくお願いします。
草刈:よろしくお願いします!
社員:早速なんですが、gori.meを始めたきっかけについて教えてください。
草刈:開設したのは新卒時代の2009年で、先輩の影響で自分のドメインを持つことに
憧れていたのがきっかけです。親の教育で小さい頃から文章を書く習慣があったし、高
校時代も「はてなダイアリー」をやっていたので、元々書くことは好きでした。でも、
はてなブログは自分のドメインを持つことができないので、入社をきっかけに開設する
ことにしました。
社員:月間250万PVってスゴイことですが、記事を書く上で意識してることってありま
すか?
草刈:今は大好きな「Apple」関連に絞っています。その中で、IT関連情報全般に苦手意
識を持つ人にも伝わりやすくすることを心がけています。海外育ちなので、帰国当初は
日本のニュースに疎かったんですが、その時に池上彰さんがやっていたNHKの
「週刊こどもニュース」がとてもわかりやすくて。そんな風に伝えられればいいなと。
社員:ちなみに、どんな記事が人気なんですか。
草刈:最近は「iPhone 6 Plus」の記事がかなり良かったですね。過去にない大きさだっ
たので気になる人も多かったみたいで。使用感の善し悪しを、誰よりも早く分かりやすく
伝えられたのが良かったのかもしれません。おかげさまで、検索エンジンで
「iPhone 6 Plus レビュー」で検索すると、かなり上位に表示されるようになりました。
社員:他に記事を書く上で意識していることってあります?
草刈:自分が面白いと思うか、興味があるか、ということですね。僕は良いものは良い、
悪いものは悪いとハッキリ書くので、そういう意味では自分のフィルターを必ず通すこと
を意識しています。
YouTuberは、20代〜30代向けの
コンテンツ作りが狙い目
社員:どのようなYouTube動画を見ますか?
草刈:ハウツー動画とかあったら見るかもしれません。最近は企業のハウツーを投稿している
ところは多い印象ですが、個人でももっと投稿しても良いですよね。ターゲットも絞れます
し、拡散しやすいんじゃないかな。
社員:動画に対して、抵抗することなどありますか?
草刈:発信するとなると動画ってどうしても抵抗があるのは事実です。僕の周りでも、高い
機材買って細かくアングルを調整して、編集して・・・結局うまくいかずに挫折した人がた
くさんいます(笑)それこそ、動画撮影方法のハウツーとかあるといいですよね。
また、もっと手軽にイケテル動画を作れるアプリとかあればいいのになと思いますね。僕の
ブログは商品紹介が多いんですが、テキストや画像だけではどうしても伝えるのに限界が
あって。「ここが光る」とか「タップするとこうなる」とか、動画で伝えれば一瞬ですから。
社員:そういう時は、YouTubeを使うんですか?
草刈:「vine」を使いますね。僕がやってるのはあくまでブログなので、テキストや画像が基
本です。でも、操作性をうまく伝えられない時はvineで撮影します。操作も簡単ですしね。
やっぱりYouTubeはハードルが高いかな。
プロフェッショナルな職種ほど「動画」との相性は良い
社員:ブログを運営されていると、情報収集として色んなメディアを見る機会も多いと思うん
ですが、最近気になる動画はありましたか?
草刈:最近よく目にするのはクッキング系の動画です。お鍋のグツグツ感とか、野菜の切り方
とか、動画の方がわかりやすいですからね。僕もブログで商品紹介をすることが多いので、伝
えるスムーズさは共感できる部分があります。プロの技を見せるって意味では、動画との相性
は良さそうな気がします。
社員:確かに。日本の職人技をタイムラプスで撮影した動画が、国内だけでなく海外でも人気
らしいですからね。日本の伝統工芸や大工とか、作業行程が見えにくいものって興味も湧きま
すよね。
草刈:そういった動画を公開することで、プロモーションにもなりますしね。プロフェッショ
ナルこそ動画を活用すべきだと思います。
今回はここまでです。後編では、「ブログから動画へ遷移させるコツ」や「動画の前に流行るもの!?」などをご紹介します。乞うご期待です。