2015年11月2日から11月6日まで、20代〜50代の訪日経験のあるアメリカ在住の男女1,007名を対象に、訪日前および訪日中の日本の情報を収集する方法や、ネット上の動画閲覧動向について調査を実施しました。
調査の結果、訪日前にアメリカ人が参考にしている情報源ベスト5のうち、SNS(2位)、個人ブログ・HP(3位)、ネット動画(5位)が上位にランクインする結果となるなど、インターネットで日本の情報を収集する傾向が強いことがわかりました。
また、ネット上の動画閲覧動向に絞った調査では、大多数(96.6%)が日本に関するネット動画は役に立つと回答し、ネット動画を情報源として重宝する傾向にあることがわかりました。
『わかったこと①』訪日前の情報源ベスト5!
訪日前に参考にした情報源についてアメリカ人に質問したところ、情報源ベスト5にインターネット上の情報源(SNS:2位、個人のHP:3位、ネット動画:5位)が3つランクインした。多くのアメリカ人がネット上の情報を参考にしていることが判明しました。
訪日前に得た情報源について(n=1007・複数回答)
『わかったこと②』訪日前・訪日中に見たネット動画の満足度について
情報収集のため、訪日前にネット動画を見たことがあるアメリカ人300名に、ネット動画が実際に役に立つかどうか質問したところ、96.6%の人が「役に立つ」と回答した。その内、「とても役に立つ」と回答した人が66%と、過半数を超えました。
訪日前・訪日中に見たネット動画満足度について(n=300)
『わかったこと③』情報源として参考にした動画の内容について
情報源として参考にしたネット動画について質問したところ、「日本の食事について」が、訪日前(74.0%)、訪日中(69.3%)と両時期とも最も多く、「日本の文化について」が訪日前(71.6%)、訪日後(63.3%)と続いた。
訪日前に情報源として参考にした動画の内容について(n=300・複数回答)
訪日中に情報源として参考にした動画の内容について(n=300・複数回答)
『わかったこと④』次回訪日するとき視聴したいネット動画について
次回訪日するときに視聴したい動画(訪日前・訪日中)について質問したところ、「文化」に関する動画を訪日前に、「食事」に関する動画を訪日中に視聴したい傾向が見られた。また、訪日中では「現在地から近くで楽しめるアクティビティ」に関する動画やハウツー動画など、リアルタイムな問題を解決してくれるような情報を求めていることも判明した。
訪日前に視聴したい動画の内容について回答(フリーアンサー)
訪日中に視聴したい動画の内容について回答(フリーアンサー)
『わかったこと⑤』ネット動画を視聴するときのデバイスについて
訪日前・訪日中に、情報源としてネット動画を視聴するときのデバイスについて質問したところ、訪日前では75.3%、訪日中では75.6%の人がスマートフォンで視聴すると回答。PC(訪日前:87.3%.・訪日中:82.6%)とほぼ同規模いることが判明した。
訪日前に、ネット動画を視聴したときのデバイスについて(N=300・複数回答)
訪日中に、ネット動画を視聴したときのデバイスについて(N=300・複数回答)
本調査の結果、訪日アメリカ人はインターネット上で日本の情報を収集する傾向が強く、ネット動画を情報源として重宝する傾向にあることがわかりました。
2015年に米Ciscoシステムズが発表した世界のIPトラフィック予想によると、2019年には世界のIPトラフィックの80%をビデオが占めるとしており、訪日外国人の情報源となっているインターネット上において、動画の重要性がさらに高まってくるのではないでしょうか。
(出典:Cisco Visual Networking Index(VNI):予測と方法論、2014 ~ 2019 年)
また、2015年10月に日本政府観光局(JNTO)が発表したデータによると、訪日外客数は2015年の9月時点で、2014年に記録した1,341万人を超す1,448万人に達しており、政府も2020年の目標人数を3,000万人に引き上げるほど、急速に増加しています。(出典:日本政府観光局(JNTO))
今後も盛り上がってくること間違いないインバウンドビジネス。訪日外国人の動向、そしてネット動画視聴実態には注目していきたいですね。
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