2015年7月18日に公開予定の、ディズニー/ピクサー最新作『インサイド・ヘッド』。
予告編が公開されたばかりですが、すでに大きな話題を呼んでいます。
なぜなら、大ヒット作を生み出し続けてきたピクサーならではの手法がたっぷり詰まっ
ているからです。
その手法とは、何なのでしょうか・・・ひとつずつ紐解いていきましょう。
『インサイド・ヘッド』はこんなお話
ディズニー/ピクサー最新作『インサイド・ヘッド』が描く世界は、人間の頭の中。本
作の主人公は、11歳の少女ライリー。…ではなく、彼女の頭の中にある“5つの感情”。
ジョイ〈喜び〉
フィアー<恐れ>
アンガー<怒り>
ディスガスト<嫌悪>
そしてサッドネス<悲しみ>
そんな“5つの感情”たちの感動の冒険ファンタジーです。
超豪華!予告編の冒頭には、
ディズニー/ピクサー映画の主人公たちが勢揃い
人々に“感情とは何か”を伝えるのは至難の業。そこでピクサーが選んだのは、「過去の
名作・名シーン」を使って表現すること。
『インサイド・ヘッド』の予告編の素晴らしい構成をご紹介!
冒頭
いつもどおり冒頭は、ピクサーで始まり・・
新作映画の映像が始まるとおもいきや、『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』
『ファインディング・ニモ』などの人気キャラクターがお出迎え。
ここでグッと引き寄せられます。
(出典:ディズニー公式YouTubeチャンネル 『インサイド・ヘッド』予告編より)
そして、「誰もが持っている」「5つの感情」とテキスト文字出てきて・・・
ここから、「1つ1つの感情」を過去のディズニー/ピクサーの名作たちが教えてくれます。
喜び:ジョイ
「喜び:ジョイ」では、『WALL・E』『カーズ』『トイ・ストーリー』などが登場!
(出典:ディズニー公式YouTubeチャンネル 『インサイド・ヘッド』予告編より)
恐れ:フィアー
「恐れ:フィアー」では、『モンスターズ・インク』『カールじいさんの空飛ぶ家』
『WALL・E』などが登場!
(出典:ディズニー公式YouTubeチャンネル 『インサイド・ヘッド』予告編より)
怒り:アンガー
「怒り:アンガー」では、『ファインディング・ニモ』『Mr.インクレディブル』
などが登場!
(出典:ディズニー公式YouTubeチャンネル 『インサイド・ヘッド』予告編より)
嫌悪:ディスガスト
「嫌悪:ディスガスト」では、『レミーのおいしいレストラン』『メリダとおそろしの森』
などが登場!
(出典:ディズニー公式YouTubeチャンネル 『インサイド・ヘッド』予告編より)
悲しみ:サッドネス
「悲しみ:サッドネス」では、『バグズ・ライフ』『カールじいさんの空飛ぶ家』など
が登場!
(出典:ディズニー公式YouTubeチャンネル 『インサイド・ヘッド』予告編より)
締め
過去のキャラクター達による“感情”の紹介が終わると、いよいよ映画の本題に入ります。
ついに、感情たちがキャラクターとなって登場するのです!
(出典:ディズニー公式YouTubeチャンネル 『インサイド・ヘッド』予告編より)
伝えにくい“感情”も、過去の名作・名シーンで描写することでイメージがわきやすくなり
ますね。それだけでなく、「ワクワク感」と「映画を見た時の感情」もプラスされ、見て
いる人の気持ちを高揚させてくれます。
フル動画はこちら
ヒット作が多数あるピクサーだからこそ、このような手法が成り立つのかもしれません。表現しにくい“感情”を伝えやすくするだけでなく、ワクワクさせてくれるとは…さすがですね。
ディズニー/ピクサーの強みを活かした、ディズニー/ピクサーにしかできない予告編の構成。なかなか単発の作品には応用できないかもしれませんが、いつかインサイドヘッドのような予告編を作ってみたいと思ったなら、シリーズ化して動画を作ってみはいかがでしょうか。
過去の記事で取り上げたベイマックスのように、今後のYouTubeを使ったプロモーションにも注目していきたいと思います。
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