2016年、数あるSNSの機能拡張で話題になったものといえば、Instagramの動画制限が「60秒」になったこと。これは従来の15秒に加え、4倍の長さ。制限時間を伸ばした理由は、Instagram利用者における動画再生の割合が40%以上増加したからなんだとか。それだけ動画の需要が高まっているということですね。
さて、動画の再生時間が「60秒」になったいま、各企業はどのような動画を公開しているのでしょうか。その事例をご紹介しましょう。
KENZO
KENZOは日本人デザイナー高田賢三が設立したファッションブランド。同社のInstagramのフォロワー数は、国内企業ランキングで第1位を獲得し、その数なんと120万人。
そんなKENZOは、動画の制限時間が60秒になって以降、どのような動画を公開しているのでしょうか。
30秒:男性がプールに沈む様子を、淡々と・・・
春・夏コレクションのプロモーションビデオの一部でしょうか。男性がプールに沈んでいく様子を、たんたんと「30秒」流しています。15秒でも充分ですが、倍の長さにすることによりシュールで独特な雰囲気が出ていますね。
50秒:ただの撮影風景も、シネマグラフのような作品に
こちらは撮影風景。静止しているモデルたちに対し、後方では一台の車がひたすら動きつづけています。動画時間はおよそ「50秒」。長時間見ていると、まるでシネマグラフ(画像の一部だけが動く手法)に見えてきてひとつの作品に。
さすがフォロワー数はナンバー1なだけありますね。
HONDA
世界中から愛されている自動車メーカーのHONDA(ホンダ)。同社のフォロワー数は、国内企業ランキング第2位でおよそ75万人。毎回ユニークなPVを公開して話題になるHONDAは、インスタ動画をどのように使っているのでしょうか。
30秒:斬新な方法で伝える、運転中のスマホの危険性
チェーンソーのようなもので植木を管理する人。なんと、その手にはスマホが・・・誰かとメールをしながらガーデニングをしていると誤ってキレイな花まで切ってしまいます。
この動画は運転中のスマホ操作はやめよう!という呼びかけのために作られた動画なんだとか。動画時間は30秒。これは15秒では伝えられない構成ですね。ユニークな作品に仕上がっているのも、さすがHONDA!といった感じです。
Instagram Japan
さぁ、動画の制限時間を伸ばした「本人」でもあるInstagramはどのような動画を公開しているのでしょうか。
Instagram Japanの公式アカウントでは、「マンスリーセレクト」「ウィークリーセレクト」と題し、同社が一般ユーザーから選定したオススメ写真や動画を中心に公開しています。
どのような動画を選定しているのか、これは楽しみですね。
40秒:世界一人気の柴犬「まるたろう」、普段は全く吠えないのに・・・
『BRUTUS』の表紙も飾り、世界中で大人気の柴犬「まるたろう」の動画が、5月のマンスリーセレクトに選ばれた模様。
普段は全く吠えないまるたろうも、選挙カーやちり紙交換の車が通ると吠えるそうで、その様子を捉えたもの。動画時間はおよそ40秒。Instagram Japanが選定した動画も、15秒を越えるものが多いようです。
25秒:相性ピッタリ!ふたごが歌う「幸せなら手をたたこう」
4月から幼稚園に通いはじめた、ふたごの女の子。習ったばかりの歌を息ピッタリで歌い上げます。もし動画の制限時間が15秒だったら、途中で歌が途切れてしまうなど、こんなに可愛さをアピールできなかったかも!?
最後まで歌い上げ、満足感にひたるふたりの可愛さは必見です。
Instagram用に短い動画を作る手間が省けそう!?
従来は、YouTubeやFacebookで公開するプロモーション動画に加え、Instagram用に15秒の短い動画を作る必要がありましたが、制限時間が伸びたことによりその手間が省けるかもしれません。各社のPVの平均時間はおよそ60秒。これをそのままInstagramに投稿できるようになったわけですから嬉しい限りですよね。
みなさんも、ぜひインスタ動画をうまく活用して効率よく動画プロモーションを行ってみてはいかがでしょうか。