毎年この時期話題になるのが、英国百貨店『John Lewis(ジョン・ルイス)』のクリスマス用プロモーション動画。昨年公開された動画「MontyThePenguin」は、2500万回以上再生され話題になりました。新しい「クリスマスの風物詩」となりつつあるJohn Lewis(ジョン・ルイス)のクリスマスPVですが、11月5日に公開された2015年バージョンも既に大注目されています。
今回は、詳しい動画の内容とメイキングムービーをご紹介します。
1ヵ月で2000万回再生!ジョン・ルイスの新作が今年もイイ!
英国百貨店『John Lewis(ジョン・ルイス)』が公開した新作クリスマスPVのタイトルは「ManOnTheMoon」。
未開拓の「月」にひとり寂しく暮らすおじいさんと、なんとかしておじいさんに気づいてもらいたい少女のお話。
遊び相手がいなくてつまらない夜。ある少女は望遠鏡を覗いて何気なく「月」を観察します。どんどんズームアップしていくと、そこでひっそり暮らすおじいさんを発見。それ以来、おじいさんに興味をもった彼女は毎日のように望遠鏡で月を見ることに。そして彼女はあることに気づくのです。
月はまだまだ未開拓で、おじいさん以外に住んでいる人はおらず、お店もなければ街頭もなく閑散としていることに・・・。毎日寂しそうな顔をしているおじいさんに手を振ってみますが、もちろん見えるはずはなく気づいてもらえません。メッセージを添えた紙飛行機を月に向かって飛ばしたり、お手製の弓矢を作ってみるものの、なかなかうまくいきませんでした。
そこで彼女は「渾身の策」をクリスマスの夜に決行することにしたのです。
12月25日の夜、少女が自宅でクリスマスパーティーと楽しんでいると、月にいるおじいさんの元へ、たくさんの風船をつけて飛ばしたプレゼントが届きます。
箱を開けると、中には小さな望遠鏡が入っていました。それを覗いて「地球」を見てみるおじいさん。そこで目にしたのは、クリスマスのイルミネーションに包まれた幻想的な世界と、こちらを見て笑顔で手を振るひとりの少女でした。
John Lewis Christmas Advert 2015 – #ManOnTheMoon
今年はメイキングムービーも公開中!
「ManOnTheMoon」のメイキングムービーが公開されています。「月」を再現した壮大で大掛かりなセットに『John Lewis(ジョン・ルイス)』の気合いが感じられます。質の高い動画を見たあとにメイキングムービーを見るのは動画を作る上でとても参考になりますね。
「ManOnTheMoon」メイキングムービー
世界中で話題になる理由は「ノンバーバル映像」だから
John Lewis(ジョン・ルイス)のクリスマスPVが毎年世界中で話題になるのは、セリフが一切登場せず「映像」のみで伝えるノンバーバル形式をとっているからではないでしょうか。動きや展開がしっかりしているのでストーリーも伝わりやすく、一度見ただけで内容を理解できます。大掛かりなセットも素晴らしいですが、何より「映像だけで伝わるストーリー作り」への拘りがヒット導いているのかもしれません。
動画の世界的ヒットを狙いたい方は、徹底的にこだわった「映像だけで伝わるストーリー」を考えてみると、いいかもしれませんね。