人材の重要性
企業が存続していくためには人材の確保が必要不可欠です。いくら機械を導入しようとも、それを使いこなせる人材を確保しなければ利益にはつながりませんし、人材の確保が遅れてしまうと人手不足になり、かえって効率が悪くなってしまいます。また良い人材は将来的に企業が存続、もしくは成長するためにも必要となります。良い人材を確保することと人材を育成していくことは、企業にとって切ることができない縁で結ばれています。
人材育成の必要性
厚生労働省の調査によれば、新卒採用のおよそ30%もの人が就職後3年以外に仕事を辞めてしまっているとのことです。経済成長期には考えられないようなことですが、なぜこのような事態が起こるようになってしまったのでしょうか。その理由は就職氷河期におけるジレンマと関係があります。新卒者は就職氷河期だからこそ、とりあえず安定した仕事を探すべく、正社員を求めるようになります。たとえ行きたくはない会社、やりたくはない仕事であってもそう思う「正社員至上主義」が横行するようになり、結果的に職には就けたもののモチベーションが上がらずに、最後には辞めてしまうという事態に結びつくのです。
人材育成の目的はこういった人材の流出を防ぐ点と利益の最大化という点にあります。働き出して間もない頃は稼ぐことができないため先行投資と言っても過言ではありません。そのためすぐに辞められてしまうとコストの方が高くついてしまいます。企業側はいかに長く働いてもらうかを考えて人材育成をしていく必要があります。
研修とコスト
人材育成の一環として新入社員研修をする、昨今ではどの企業もこれを行っていますが、当然ながら研修にも費用が発生します。利益を出すためにコスト削減を目指している昨今では、研修の費用についても見直されています。研修に必要なコストとしては会場の料金に講師の料金、この他にも機会費用を踏まえればかなりの金額になることに間違いありません。これを少しでも減らしていくために、最近の企業の中には研修動画を活用するところも増えてきているのです。
研修動画とは?
研修動画とはその名の通り、外部で受けるような研修内容を動画化したものです。動画投稿サイトにアップロードされている研修動画は視聴が無料であり、またそれでいて内容についても一般的な新入社員研修と大差はありません。これを活用することで研修にかかる費用を少しでも減らそうと考える企業が増えてきているのです。
新入社員のための「営業基礎研修」
新入社員ビジネスマナー研修会
ただし、研修動画は一般的な社員研修と比較して必ずしも同クオリティというわけではありません。やはり専門の講師に任せた方が新入社員達の吸収率が高いというケースも考えられますので、コスト面と照らし合わせると一長一短といったところでしょうか。新入社員達に覚えてもらわなければ全く意味がありませんので、導入には少し勇気がいりそうです。