伝統破壊的なアバンギャルド性を体現する「現代美術」。奇妙でシュールな作品も多いですが、一度みたら病み付きになる依存性の高い作品が多いのも事実。今回は、世界で活躍する現代美術家を動画を交えながらご紹介します。たった数分の映像ですが、一瞬でその世界観に吸い込まれますよ。
会田誠(あいだまこと)
会田誠は社会通念や道徳心に対するアンチテーゼの意を込めた作品を描くアーティスト。取扱い注意の作家ともいわれ、一部で批判を浴びつつも各界の著名人たちから絶大な指示を集めています。現代アートコレクターで精神科医の高橋龍太郎氏に「日本のアート、現代アートは会田に尽きる。彼の作品を見て日本の現代アートの水準を確認していただきたい」を言わしめたほど。また、ダウンタウンの番組を数多く手がけ、彼らのブレーンといわれる放送作家の倉本美津留もファンのひとりで、2012年に森美術館で開催された個展『天才でごめんなさい』のトレイラー用インタビューでは「毎回なんちゅう作品を作るんだ。楽しみでしょうがない」と語っています。
ご覧いただく映像は2012年『会田誠展:天才でごめんなさい』のトレイラー映像です。
村上隆(むらかみたかし)
村上隆はポップな作品が特徴の現代美術家。先述の会田誠や彫刻家の奈良美智(ならよしとも)らとともに「新ジャポニズム(アニメーションなどオタク文化を取り入れた芸術。作品で知られる日本趣味・日本心酔)」の代表的な作家といわれています。アーティスト集団『カイカイ・キキ(Kaikai Kiki)』を主宰し、若手アーティストのプロデュースなども行っています。ご覧いただくのは2015年10月31日〜2016年3月6日まで森美術館で開催される個展『村上隆の五百羅漢図展』のメイキング映像です。
村上隆は大手企業とのコラボレーションも積極的に行っており、最近は「FRISK Neo(フリスク ネオ)」と共同制作したオリジナルパッケージが話題になりました。
蔡國強(ツァイ・グオチャン)
蔡國強(ツァイ・グオチャン)は中国出身で、今はニューヨークに拠点をおく現代美術家。火薬を使ったアートや動物の剥製を何十匹も連ねた衝撃的な作品が特徴。中国とゆかりの深い「火薬」を自らコントロールして爆破させることで暴力衝動や破壊を創造へと転化させ、生命や存在の根源に繋がろうとしているそうです。
2015年7月11〜10月18日まで横浜美術館にて個展「帰去来(ききょらい)」を開催。
ご覧いただくのは『帰去来』のプロモーション動画です。
動画で見る現代美術、いかがでしたか。写真とは違った臨場感がありましたね。
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