歩きながらスマホを操作する「歩きスマホ」が問題になっています。ある調査によれば、99%の人が歩きスマホは危険だと感じていながら、「73%」の人が“経験アリ”と回答しているそうです。東京消防庁は、平成22年から26年までの5年間で歩きスマホによって事故を起こし150以上が救急搬送されたと発表しています。2013年には東京都の踏切で死亡事故も発生しています。
これらをうけて、最近はさまざまな企業が歩きスマホの危険性を訴える動画を公開しています。その事例をご紹介しましょう。
NTTドコモ
MMD研究所から発表された、歩きスマホに関するデータを元に動画を制作しています。舞台は江戸時代。時代にそぐわぬアイテム「スマートフォン」を手にした一行は、都まで歩いて向かわなければならない「参勤交代」に出かけます。年一度の大事な行事にも関わらず、スマホをいじりながら都へ向かう一行。すると、人にぶつかったり川に落ちてしまったり・・・散々な目にあってしまいます。一行は無事に江戸に辿り着けるのでしょうか。
NTTドコモは、積極的に歩きスマホの危険性を『動画』で呼びかけています。参勤交代バージョン以外にもフラッシュモブやシミュレーション動画を公開しています。
もしもスクランブル交差点を横断する人が全員歩きスマホだったら(シミュレーション)
あなたは下向き女子?それとも前向き美人?(フラッシュモブ)
au 歩きスマホ注意アプリ
auが開発した歩きスマホ注意アプリを使えば、歩いている最中に警告画面を表示することが可能になります。
「やめましょう、歩きスマホ。」と表示され、立ち止まるまで表示され続けます。歩いてるときにしか表示されないので、親御さんがお子さんに携帯を渡す時などアプリを導入していれば、強制的に歩きスマホをやめさせられるかもしれませんね。
電気通信事業者協会 「やめましょう、歩きスマホ。」キャンペーン
一般社団法人電気通信事業者協会とその加盟社である各キャリア、そしてJR東日本が歩きスマホ抑止動画を公開しています。駅では、人にぶつかるだけでなく、ぶつかったあと、線路に落ちてしまうという危険もあります。怪我するだけではなく、命まで無くなる危険が潜んでいるので、歩きスマホはやめましょう。
人に迷惑をかけるだけでなく、ときに命を落としかねない歩きスマホ。動画を見て改めて危険性を把握して、少しでもやめるように心がけましょう。
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