以前まではペットといえば定番は犬や猫、鳥などでしたが、現在では珍しい動物をペットに選ぶ人々も増えています。その一因となっているのが動画でしょう。動く映像と音声でその動物の様子や雰囲気も把握しやすく、且つSNSなどでシェアも可能となっているためペットの動画も広まりやすくなっています。
そんななか、密かに人気を集めているのがサソリです。昔から何かとかっこいいイメージがありつつも、日本ではまず見かけられないサソリは、物珍しさもあってか動画でもやはり注目を集めています。そしてネット上には、自分もサソリを飼ってみたいという声も度々見かけられます。
初心者向けのサソリ3種の飼い方
もしサソリをペットとして飼いたいのなら、初心者におすすめの種類は主に「ダイオウサソリ」「アジアンフォレストスコーピオン」「デザートへアリースコーピオン」の3つが挙げられるようです。以下からは、その3種のサソリの飼い方を動画を交えつつご紹介していきます!
ダイオウサソリ
こちらは飼育10ヶ月目というダイオウサソリの動画です。
適正温度・湿度:約28度 80%
ダイオウサソリは熱帯雨林に生息する種で、湿った所を好むので、60cm以上の水槽などに腐葉土、ヤシガラ、ミズゴケなどを敷いて環境を整えましょう。温度はパネルヒーターなどを設置して調整。餌は数匹のコオロギなどを週に1回程度与えます。食べ過ぎると消化不良で体調を崩すため、必要以上に与えるのはNG。
アジアンフォレストスコーピオン
この動画では、購入したてのアジアンフォレストスコーピオンをケースに移す作業を行っています。
適正温度・湿度:約28度 80%
別名「チャグロサソリ」。大きめの虫カゴや爬虫類用ケージなど背の高い通気性の良いケースに、ダイオウサソリ同様に高い湿度を保てる環境を構築しましょう。サソリは環境の変化に弱いため、温度調整もやはり大切です。餌はコオロギなどを週に1回程度与えます。ちなみに冷凍のものでも問題ありません。
デザートへアリースコーピオン
こちらの動画では、デザートへアリースコーピオンが毒針で獲物を仕留める瞬間が見られます。
適正温度・湿度:約25度 40〜60%
乾燥を好むタイプのサソリですので、大きめのケースに爬虫類用の赤砂などを敷き環境を整えます。ちなみに乾燥しすぎもよくないので、霧吹きなどで湿度もある程度調整しましょう。脱脂綿やティッシュに水を含ませたものを置いておくなど、水分も適度に与える必要があります。餌はやはりコオロギなどを週1回程度で。
飼育する際の注意点
これら3種はいずれも毒性は弱いほうですが、それでも刺されればかなりの痛みを伴いますので注意が必要です。基本的に素手で持つのは避けるべきでしょう。そして最も重要なのが、絶対に逃がしてはならないという点です。サソリが野放しになったというだけで近隣住民はパニックに陥り、事件にまで発展する危険性もあります。簡単に手に入るサソリですが、ペットにするのなら、最後まで責任を持って管理するという覚悟が必要です。