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2016.6.30

刺さる、刺さる!とにかく刺さる!世の中の「風刺」を描いたアニメーションまとめ

satires

古くから世に批判の種は尽きないもの。近年では、ネット社会の発達に伴い、インターネット掲示板やツイッターなどのSNS上で特定の人物への大規模な批判が「炎上」などと言われたりもしています。こういった直接的に批判する方法もありますが、それとは少し違った方法として「風刺」というものもあります。古くは新聞の挿絵や、小説などの表現物を使って、政府や社会を婉曲的に批判するといったものでしたが、最近では動画も風刺の媒体の一つ。その中でもアニメによる風刺動画が話題になっています。

 

今回はその一部をご紹介。さあ、何が、誰が「風刺」されているのでしょうか?

日本の就活事情を描いた「就活狂想曲」

東京芸術大学院生によって製作された「就活狂想曲」。2013年に公開されて以降、未だに話題になり続けています。日本の大学生の「就活」を風刺したこの作品。公開から3年たって未だに支持を集め続けているのは、「就活」のあり方がこの動画で風刺されたような強い同調性や虚飾性を持ったものであり続け、そして実際に就職活動をしている大学生たちがそれに疲弊していることを表しているからなのでしょうか。

CHILDREN

CGクリエイターの岡田拓也さんの自主制作した作品「CHILDREN」。現代の子どもたちが「平等」の名の下に均質的な教育を受けることで、子供の個性が殺され、ストレスを暴走させることになっているのではないかという問題提起をしています。高いクオリティのCGアニメーションと、衝撃的な演出が心に刺さる作品です。最後に、列から外れることで初めて自分を手に入れて笑う子供の姿が怖いけど切ない・・・。

東京コスモ

こちらは風刺作品ではないですが、先ほどの「CHILDREN」を制作した岡田さんの新作アニメ。情報番組でも取り上げられ、今も尚話題です。ひとり暮らしをする女性のリアリティが凄まじい!

「いま持っているものの大切さ」

最後は海外作品。要は「隣の芝生は青く見える」ってことなんですが、私たちの持っているものはそれぞれ違います。そして、必ずしも自分の持っていないものを手に入れられるとは限りません。だから、他人をうらやましくなるんですが、同じようにあなたも他の人から見たらうらやましがられているかもしれません。だから、あなたの持っているものって、素晴らしいんですよ、というポジティブなメッセージです。裏を返せば、尽きない人間の欲望と消費社会への警鐘なのかもしれませんが・・・。