CMの中には、明るい気分にさせてくれたりかっこいい映像に魅せられたりなど、さまざまなコンセプトがあります。そして、ただ単純に一言で片づけられる印象のほかに、何となく切ない気分になりながらも最後には温かな気持ちにさせられるようなものも存在しています。そんないろんな感情が込められているCMをピックアップしました。
「YDKなんだもん」CMソングのロングバージョン
個別指導教育でおなじみの明光義塾のCMは、「やればできる子」を略して「YDK」と称し、耳に残るCMソングとユルい映像で多くの方の印象に残るものとなっています。テレビで放送されているのは15秒や30秒程度で歌のサビの部分しか流れませんが、今回紹介するのは、その続編CM動画です。
ジュエリーの人気ブランドがカップルを描く
若い女性に絶大な支持を得ているジュエリーブランド・Samantha TiaraとSAMANTHA SILVAのCMには、人気パフォーマンスユニットの三代目J Soul Brothersのメンバーが起用されています。出演している岩田剛典さんが彼女へのプレゼントを選ぶべくSamantha Tiaraのショーウインドウを覗いています。その傍らで、登坂広臣さんと今市隆二さんがそれぞれ彼女とアクセサリーを選んで幸せそうな笑顔を浮かべている映像が映し出され、そうこうしている間に岩田さんの彼女も登場し、一緒にアクセサリーを選ぶという展開です。三代目J Soul Brothersが手掛ける切ないメロディが特徴のCMソングをバックにして、3組のカップルがSamantha Tiaraのアクセサリーを通したそれぞれのストーリーを展開しているという構成で、ショップの中には日々様々な物語があるというコンセプトとなっています。
恋する切ない気持ちを包むやりとりが魅力
女優・吉高由里子さんが出演するUNITED ARROWS green label relaxingのCMでは、恋する女性の気持ちを吉高さんが叫び、それに絡む人たちとのやりとりで切ないながらもほっこりした気分にさせてくれます。このCMで吉高さんが海に向かって叫んでいるのは、名作と言われるドラマ「101回目のプロポーズ」のセリフ。「失うのが怖いの」と切ない表情で海に叫ぶ吉高さんの言葉に答えたのは、偶然そこを通りがかった漁船の漁師の方でした。荒海に出て漁を行う漁師の仕事にかけて「怖くない」という漁師さん。「怖いの!」「全然怖くない」というやりとりをした後、吉高さんが見せるちょっとほっとしたような笑顔が印象的なCMです。
今回紹介したCM3本では、切ないと感じる要素はそれぞれに異なります。しかし、いずれもCMを見終わったときにはなぜかほっこりと温まる気分にさせてくれるものばかりです。こうしたいろいろな要素が含まれているCMは、一言では表せない魅力があって見た人の心の中にじんわりと残る作品となるのです。