2015年6月25日から約2週間、20歳から60歳のスマートフォンで動画見る人、700名に対してアンケート調査を実施いたしました。
調査の結果、スマートフォンを縦向きにして動画を見る人が、横向きにして見る人に並ぶ程増えていることが分かりました。特に、縦向き動画を見る人は20代〜40代の女性に多く、1本あたり30秒以内のWeb動画を視聴する傾向が明らかになりました。
今回は、調査結果からわかった“6つ”のことをご紹介します。
『わかったこと①』6割が3分以内の動画を視聴!
スマートフォンでWeb動画を視聴するとき、一本あたりの動画の長さ(尺)について質問したところ、61%の人が3分以内の動画を視聴すると回答しました。
この結果から、3分以内の動画がスマホに適している可能性があることがわかりました。
『わかったこと②』18〜24時が最も見られる!
スマートフォンでWeb動画を視聴することが最も多い時間帯について質問したところ、66%の人が18時〜24時に視聴すると回答しました。
仕事終わりなどの通勤途中や帰宅後にWeb動画を視聴する傾向があることがわかりました。
(n=700)
『わかったこと③』スマホで動画を見る環境、第一位はベットの中(4割)、2位はテレビ視聴中(3割)、3位は電車の中(2割)!
スマートフォンでWeb動画を視聴するときの環境について質問したところ、「ベット/ふとんの中」が約半数と最も多く、続いて「テレビを視聴中」が約3割いることが判明しました。また、電車内や職場、学校での視聴も多く、通勤・通学時間や職場・学校での空き時間に動画を楽しんでいる傾向がみてとれる結果となりました。
(n=700)
『わかったこと④』スマホを縦向きのみで動画視聴している人が約3割!
全体のグラフを見ると、縦向きのみで見る人は約3割(27.6%)で、横向きのみで見る人(38.9%)に迫る勢いです。特に女性の場合、32.9%の方が縦向きのみで動画を見ると回答し、横向きのみで見ると回答した人(34.5%)と同規模いることがわかりました。
(n=700)
また、女性の年代別で見てみると、縦向きのみで見る人は20〜40代(20代35.7%、30代31.6%、40代33.3%)で幅広くいることも判明しました。
(n=700)
『わかったこと⑤』30秒以内の動画を見る人は、「縦向きのみ」で見る傾向がある
スマートフォンで Web 動画を視聴するときの1本あたりの動画の長さと端末の向きについて質問したところ、 30秒以内の動画を見る人は、「縦向きのみ」で見る傾向が顕著なことが分かりました。一方、長い尺の動画を視聴する人ほど「横向きのみ」で見る人の割合が高い傾向でした。
(n=700)
『わかったこと⑥』スマートフォンで動画を見る際の好みの縦横比
スマートフォンで動画を見る際の好みの縦横比は、映画やCMのような「横向きで作られている動画」が7割でした。一方、スマートフォンを縦向きにして撮影したような「縦向きで作られている動画」を好む人も3割と多くいることがわかりました。
(n=700)
縦向き派、横向き派、両方派のそれぞれの理由をご紹介!
回答理由の中から、特徴だったコメントをいくつかご紹介します。
■縦向き派:
- ・持ちやすいから。
- ・寝ながら見やすいから。
- ・横向きにすると画質が悪くなるから。
- ・横にするのが面倒だから。
- ・電車内で周りが気になるから。
■横向き派
- ・横にしたほうが大きい画面で見ることができるから。
■両方派
- ・動画により最適な状態で視聴する。
- ・短い動画であれば縦のままで長い動画の時は横にする。
- ・画像を重視する番組は横向きにし、音楽などの音を重視する番組は縦向きで見る。
- ・お笑いやコメディ、ラジオは音に集中したいため、縦にして画面を小さくし、アニメやドラマはしっかり見たいので横向きにして見る。
2016年1月に実施した同調査の結果は、こちらから。
・キーワードは「片手操作」「スキマ時間」「1分以内」! 視聴も撮影もスマホのタテ向き化が進行中か?!『モバーシャル調査』
本調査の結果、スマートフォンの浸透により、動画の視聴環境や嗜好が変わってきているということが明らかになりました。
MM総研のデータによると、2019年3月末には、スマートフォン契約比率70.9%になると予想されています。(出典:スマートフォン市場規模の推移・予測(2014年4月)より)今後もスマートフォン普及に伴う、動画視聴環境・嗜好には注目していきたいですね。
本調査のリリースはこちらから
※他にも詳細データや公表してないデータがあるので、詳しくはお問い合わせください。