動画技術が飛躍的に進化を遂げ続ける昨今、海外では、デジタルサイネージ
を活かした広告が話題になっています。
以下で紹介するものは、電車の駅に設置されたデジタルサイネージ広告です。
電車の到着や通過と、スクリーン内の映像が連動しており、駅利用客は驚き
を覚え、印象深くその動画を記憶しまうことでしょう。
電車の動きにあわせて、スクリーンの女性が動く
スクリーンには、女性の顔をアップにした映像が映し出されています。一見
静止画のようですが、何と電車が到着、通過したときの風によって、髪がサ
ラサラなびくような動きを見せます。そして宣伝商品である、シャンプーの
プロモーションが流れます。風圧を受けただけで綺麗になびくほど、サラサ
ラな髪になることが作れることをアピールするための、シャンプー広告なの
です。
ただ商品の良さを広告面で伝えるだけではなく、見る人に面白さも感じさせ
ることで、一層商品への興味を引く役割を果たしています。
心に響くパロディーバージョン!
またもう一点、この映像のパロディバージョンも存在します。こちらは一転、
心に響く広告となっています。同じくサラサラの髪を持った女性がアップで
映っているのですが、風が吹くと髪が飛んでいき、スキンヘッドになってし
まいます。
一瞬ユーモア広告のようにも感じますが、実はがんに冒された14歳の少女へ
寄付を募るためのキャンペーン広告となっており、シャンプー広告以上の衝
撃を与える存在となっています。
デジタルサイネージの面白さに加え、斬新なパロディキャンペーンを組み込むことで、あらゆる角度から人々の興味を引く広告となっています。日本ではまだあまり見られませんが、海外CMが注目される昨今、今後こうした技術、手法を駆使したものが増えてくるかもしれません。