COMPANY モバーシャルブログ
2014.1.25

タングステンとは?(映像制作用語辞典)

色温度について

光には温度があることはご存知でしょうか。実は、光の色とはこの温度の高低

によって色彩の変化が決まってきます。この温度を数値化して解りやすくする

ために考えられたのが、色温度と呼ばれるもの。ケルビン(K)という単位を

使って表し、青や赤といった色を簡単に示すことができるため、照明の現場で

は基礎知識として用いられます。

 

ケルビンの値は上昇すると青みが、減少すると赤みが強くなります。例えば、

家庭用の電球は2900Kでオレンジ色、太陽光は5500Kで青白色に近いです。

タングステンとは

タングステンとは、赤みの入ったオレンジ色のことを指します。色温度は

3200K前後で、夕日が発するオレンジが近いためイメージしやすいでしょう。

 

写真や撮影などの際は、「暖かさ」を強調したい場合に使用されることが多く、

特に暗い中で発せられるときには、視覚的に心地よい印象を与えることができ

ます。例えば、映画などで室内の落ち着いた空間を演出するときなど、その表現

方法は多岐にわたっています。

デイライトとの違いは?

同じように日の光を想起させる照明に「デイライト」があります。デイライトと

は青みの入った白色のことで、色温度は5600K前後。名前の通り晴天時の太陽光

がイメージに近い色です。タングステンとの違いといえば、色温度と色そのもの

になるでしょうか。紹介した例を想像すると、すぐに理解することができるはず。

 

また、撮影などでの使用用途にも大きな違いが表れます。こちらは昼から夜まで、

どのシーンに使ってもメリハリのある効果を生み出すことができます。