会社やその商品をPRするにあたって、ユーザー参加型のキャンペーンはしばしば行われています。ユーザーにPRのためのアイデアや作品を募集し、それを拡散することで会社や商品の認知度を高めることが可能です。このような拡散宣伝ですが、最近では動画投稿という手法を用いて行われることも増えています。ここでは、実際に拡散キャンペーンで動画が使われたイベントをいくつか紹介しましょう。
Love, Sleep and Play
パンパースといえば、赤ちゃんの時にお世話になったおむつなどで有名なメーカーです。このパンパースで行われた拡散キャンペーンです。こちらは一般の人たちに自分の子供を撮影してもらいました。そして多くの動画をつなぎ合わせることで、親子の関係をよりリアルに表現する作品に仕上げました。
拡散動画のタイトルになっているLove, Sleep and Playは、パンパースのブランド理念でもあります。採用された親御さんとしてみても、親子の記念を動画として残すことができ、しかもより多くの人たちに拡散できることは喜ばしいことでもあるでしょう。その意味ではウィンウィンの関係で制作された動画とも言えます。
Wimbledon Wiggle
エビアンというミネラルウォーターのメーカーを知っている人も多いでしょう。日本のスーパーなどでも手軽に購入できます。このエビアン、2013年のウィンブルドンのスポンサーに就任しました。この時大会を盛り上げるために行われた動画拡散キャンペーンが、Wimbledon Wiggleです。これはプロテニスプレイヤーの構えをまねした動画をまず、一般から募集します。
そしてその中から面白かったものをいくつかピックアップして、一つの動画作品として配信するイベントでした。シンプルな動きがポンポンとあらわれ、アップテンポなBGMと相まって、軽快に鑑賞できます。この動画、世界中の9000万人もの人が何らかの形で視聴したほど、インパクトはありました。
元気注入!C.C.チャージ!!
参加型の拡散キャンペーンの中には、すぐれた作品を動画としてピックアップするコンテストタイプのキャンペーンもしばしば実施されています。賞品などを準備することで競争心をあおります。またSNSなどでその情報が拡散することで、より多くの応募を募れるというメリットも期待できます。
サントリーでは、元気注入!C.C.チャージ!!と呼ばれる動画キャンペーンを実施しました。高校生向けの雑誌であるHRとのコラボでこのイベントを実施しています。「C.C.レモンで元気な気持ちがチャージされるビフォーアフタームービー」というテーマで投稿してもらってユニークな動画を一般公開しました。グランプリに輝くと渋谷のスクランブル交差点で、その動画の模様が流れます。渋谷のスクランブル交差点といえば、24時間人の波が途絶えることがないくらい、多くの人が行き交います。そこに自分の動画が流れるかもしれないとなれば、大きなモチベーションになるでしょう。