『ひまわり』『星月夜』など数々の名作を遺した、印象派を代表する画家、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ。生前は評価されず、不遇のまま37歳の若さでこの世を去った、報われない彼の人生に心惹かれる人が今も世界中にいます。
そんなゴッホを愛する人たちによって製作された、ゴッホの人生を描いたアニメーション作品が今話題になっています。この動画の特徴は全編、ゴッホのタッチを忠実に再現した油絵で描かれていること。
今回はこの作品含め、動画で蘇る、往年の名画についてご紹介。
アニメーションで蘇るゴッホ『 Loving Vincent』
今回このアニメーション『 Loving Vincent』を製作したのはオスカー受賞歴を持つポーランドとイギリスの制作会社。動員された画家はなんと100人以上。それでも足りないぐらいだったというのですから、製作作業の過酷さが伺われます。なにせ作品の長さは80分。必要な絵の枚数は10万枚を超え、その一つ一つが全て油絵。想像を絶しますが、これもゴッホへの愛がなせる業なのでしょう。“普通に、ゴッホが好き”なんでしょうね皆さん。
ゴッホのタッチを完全再現
今回の動画はゴッホの人生を描くのみならず、ゴッホの作品も随所にアニメーションで再現されます。アニメーションですから、タッチなどに少しの違いもあってはならないというわけで、参加する画家たちは数か月間ゴッホの画風を完全に再現するトレーニングを積んだとのこと。
実際の動画はこちら。1分間のトライアルバージョンです。ゴッホの描いた世界の中に、ゴッホ自身がいます。さながらゴッホの目を通してみた、彼の人生といったところですね。ほとんど完璧と言えるような画風の再現度の高さは本当に驚異的です。
名画にスパイスを注入!ブラックジョーク入り交じるGIFアニメ
さて、続いては違った視点から名画を取り扱ったアニメーションをご紹介。ポーランド出身のアーティストKajetan Obarskiは往年の名画におもしろおかしく手を加えた動画を製作しています。その内容はミケランジェロやルネ・マグリット、ヴァン・ゴッホにレオナルド・ダ・ヴィンチら名だたる巨匠の作品に現代的要素を加えて、かなりシュールなアレンジをしたもの。どれもこれも、こんなことやってしまっていいんでしょうか、というようなパンチのきいた過激な作品ばかりです。
GIF画像はこちら
(出展:http://kiszkiloszki.tumblr.com/)
(出展:http://kiszkiloszki.tumblr.com/)
(出展:http://kiszkiloszki.tumblr.com/)
もっと見たい方はKajetan ObarskiのWebサイトをぜひチェックしてみてください!
http://kiszkiloszki.tumblr.com/
色あせない往年の名画たち。その輝きは人をひきつけ続けます。こうして新たな形で注目を浴びることで、またその魅力に見せられる人が増えていくのではないでしょうか。
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