ワイプといえば、テレビ番組ではすっかりお馴染みになっていますよね。あれはもともと、VTR放送中にも芸能人たちの様子を映すことで宣伝効果を継続させるとか、居眠りなどをさせないようにするためとかを理由に考案されたそうですが。
テレビ番組から広まったそんなワイプ映像も、今では動画編集ソフトを使えば誰でも手軽に制作できます。また、編集すらも必要としない、さらにワイプを簡単に楽しめるようにしたカメラも登場しています。
ワイプ撮りも同時にできるカメラ
動画撮影しているその瞬間、ワイプ映像もリアルタイムに挿入されている。それがワイプ撮り機能付きのカメラです。通常のレンズに加えサブカメラも搭載し、これにより2つの視点の映像を同時に撮影することを可能としています。
ふたつの世界を「切り取る」ワイプ撮り
2つのレンズで同時に撮影する2つの世界。この動画で紹介されているように、ワイプ撮りカメラは、旅先や電車内、また日常においても、2種類の風景を同時に見せる映像撮影を可能にしてくれます。
ワイプ撮りカメラPanasonic HC-W850Mの詳細
こちらの動画ではさらに詳しい説明を見ることができます。ワイプのサイズや表示させる位置も自由に変更可能、さらにメインカメラとは別に、サブカメラも独自に露出補正やホワイトバランスなどの設定ができるようです。
ワイヤレスでさらに世界が広がる
ワイヤレスでサブカメラとして使用できるウェアラブルカメラも登場しています。これを使えばさらに自由度の高いワイプ撮りが可能となります。
「A1H」ワイヤレスワイプ機能とは
こちらが、そのウェアラブルカメラの紹介動画です。サブカメラとして自由自在に動かせるため、ワイプ撮りの世界がもっと広がります。つまり、離れた場所で撮ったサブカメラの視界も、1つの映像のなかでリアルタイムに表現できるということになります。
「WX970」ワイヤレスワイプの有効範囲
この動画では、ワイヤレスワイプが撮影可能な有効距離をメジャーを使って計測しています。もちろん機種によっても差はあるのでしょうが、面白い試みですよね。かなり遠くまでメジャーの尺が伸びているようですが、果たしてその結果は?
ワイプは映像情報を効率的に補佐する
通常、従来のカメラではそのレンズが向いている方向しか撮影できません。メインカメラで補いきれない視界を映像化するワイプは、まさに映像情報の補佐役ともいえます。メインの映像と連携し別視点での映像も届けることで動画自体の情報量もアップし、より効率的にその動画の内容を伝えることを可能にします。
動画を制作する際にも、旅行風景やイベントの様子を伝える映像、また、商品やサービスのプロモーションなどに、ワイプを活用してみてはいかがでしょうか?