前回に引き続き、どのようにYouTubeを運用していくと良いのかをご紹介します。今回は、定常運用についてです。
第1回目の記事はこちらから:【YouTube活用基礎】YouTube運用とは?
5つの定常運用項目について
第1回目の記事でご紹介しましたが、YouTube運用のゴールの1つは、ユーザーに見てもらう環境を作ることです。そのためには、主にメタデータやサムネイル、YouTubeチャンネルの各設定など、5つの項目をうまく使って運用していく必要があります。
動画アップロード時の最適化について
YouTubeに動画をアップロードする際、必ずメタデータを設定する必要があります。
※このメタデータとは、動画のタイトル、動画の説明文、タグ、注釈といった動画に関する情報を指し、ユーザーが動画を探す際、動画をユーザーに見つけてもらう重要な役割を担っています。
見たくなるタイトルや動画の内容がわかる説明文、検索されやすいタグ、サムネイルなど、オーガニックの再生回数に影響があるメタデータを最適化することで、再生回数が伸びるようになってきます。以下では、具体的にどにょうな所に気をつけて設定していくと良いか見ていきたいと思います。
■タイトル
タイトルによって、動画がシェアされたり、見られるようになるなどの違いがでてきます。そのためにはまず、クリックして動画を見たくなるような惹きのあるタイトルを付ける必要があります。また、それと同じくらい大切なことは、検索結果に動画が表示されることです。検索からのアクセスを増やすためには、Googleトレンドやキーワードプランナーなどを活用して、人気のある魅力的なキーワードを意識してタイトルをつけると良いでしょう。さらに【○○○公式】など、定型タイトルと組み合わせると信頼感もアップするので、おすすめです。
■説明文
タイトルの次に、重要なのが説明文です。動画の内容を文章で説明できる唯一の設定ですので、ユーザーに動画の内容を理解してもらえるよう、わかりやすい説明文を心がけましょう。また、タイトル同様、検索を意識したキーワードを使って文章を記述するほか、外部リンクを貼ることができる場所でもあるため、動画の説明だけではなくFacebookアカウントや自社サイトへのリンクなど、動画やプロモーションの内容に応じたリンクを貼ることも大切です。
■タグ
タグとは、動画の種類を分けることを目的としたキーワードなどです。より多く表示してもらうためにも、検索回数が多いと思われるキーワードを盛り込みましょう。
【注意】再生回数などを意識し過ぎて、動画と関係のないタイトルや説明文、タグを入れてしまうと動画が削除されたり違反警告をもらう場合がありますので、むやみに再生回数をあげようとせず、しっかりと戦略を立てて、動画をアップロード・最適化していく必要があります。
■サムネイル
検索結果や関連動画の画面で、動画の内容を視覚的に伝えられるのがサムネイルです。動画をアップロードした時、デフォルトでYouTubeが動画サムネイルを選び、提示してくれるのですが、それを使うのではなく、自らオリジナルのサムネイルを作るカスタムサムネイルを利用し、どのサイズで表示されても鮮やかで視覚的にインパクトのある画像をサムネイルとして使用しましょう。
カードの設定
カードを使えば、ブランドや動画の宣伝、特定のURLに誘導したりできます。
カード機能を上手に活用して、YouTube動画から、サイト遷移やチャンネル内の別動画への視聴を促しましょう。
注目コンテンツ(inVideo)/ 紹介ツールの設定
もともとinVideoという名前だった注目コンテンツを使えば、ファンに動画を宣伝することができます。YouTube動画を視聴中に、チャンネル登録を促すことができたり、再生回数を増やしたい動画に誘導することもできます。
再生リストの最適化
再生リストは、同じカテゴリの内容で再生リストを組んだり、連続して見せたい内容を組み合わせるだけでなく、再生されやすい動画と見せたい動画を組み合せて視聴させたい場合などにも活用できます。リストの組み方次第では、次々と動画を見てしまうこともあるので、総再生時間を延ばすことも可能です。
セクションの追加削除設定
チャンネルセクションは、見てもらいたいコンテンツを整理してグループ化できます。視聴者が簡単に動画を識別できるようになり、効果的に動画を宣伝することが可能です。
動画をアップロードした際は、ホーム画面のどこに表示されるかを意識して、再生リストに組み込むだけでなく、どのセクションに入れるかを検討しましょう。
いかがでしたでしょうか。YouTubeチャンネルを運用する際は、動画をただアップロードするだけではなく、どのようにしてユーザーに届けていくかを考えることが大切です。
ちなみに、YouTube は
誰が、何のために、いつ、どこで、なぜその動画を視聴する価値があるのか伝えることを意識しよう。(出典:Google https://support.google.com/youtube)
と言っています。ユーザーにとってベストなものを常に選んでいくと思いながら運用するといいかもしれませんね。
次回は、不定期運用の各運用項目に沿って、どのように運用していくのかを解説していきます。